住まいに関すること、インテリアのこと、日常のことなど・・・。わたくし、リフォームデザイン研究所長 天方が、素敵な暮らしのヒントをブログでご紹介いたします。是非、 ご覧ください。

児童養護施設 櫻ヶ丘学園のこと

2012年5月18日 09:00

今から60年前(1952年)北海道・銀山に社会福祉法人「児童養護施設 櫻ヶ丘学園」が設立されました。母親34歳の時です。当時は戦後の混乱期がまだ終わっていない頃で、全国には戦争孤児が大勢あふれていたそうです。私の両親はそういった子供達をみるにつけ「何とかできないだろうか」と思い悩んだそうです。母親がエリザベス・サンダースホームを設立した沢田美喜さんに影響を受け「児童養護施設を開こう」と思い立ち、苦労を重ねながらも実現にこぎつけたと聞いています。

 

CIMG4439.JPG銀山駅にほど近い丘の上に今も「櫻ヶ丘学園」はあります。

 

エリザベス・サンダースホームの沢田美喜さんは三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の孫娘だったそうです。そんな彼女に憧れた私の母親は、財産も何もないただの主婦だったのですから無謀というほかありません。ただ信念のみに突き動かされていただけのようですから、学園を作るまでの苦労は並大抵ではなかっただろう思われます。

 

   CIMG4435.JPG   CIMG4436.JPG

 

現在の施設棟は新しく建て替えられており、コンクリートで出来た立派な建物です。私の子供のころは全て木造の建物でした。

 

CIMG4426.JPG学園の裏側にはたくさんのさくらんぼの木があり、7月の末には赤い実をつけます。

 

現在は「櫻ヶ丘学園」の園長も変わり、実質的なつながりはなくなりましたが、創設時の精神は続いていると聞いています。

 

CIMG4425.JPGこの細い樹は孫の誕生にあわせて植樹をした「ハナミズキ」で、新芽が出ていました。右下の赤い屋根は実家です。

 

ここからの景色を眺めては「なんて美しい村なんだろう」と訪れるたびに感動しています。

 

  CIMG4432.JPG  CIMG4430.JPG

 

銀山は四方山に囲まれているので、村の景色はどの方角からでも山が背景なのです。

 

郷愁もあいまってか、大人になり都会で暮らすようになってから村の美しさに気づきました。「残念!もう少し早くから気がついていれば、もっと楽しめたのに・・・」と思うばかりです。

 

CIMG4414.JPGこれから花を咲かせる水仙・・・待ち遠しいです!

 

CIMG4434.JPGこの小さな家は「銀山駅の物置小屋」でした。「解体するのは惜しい」と父が払い受け我が家の庭に移築したものです。

赤い屋根の向こう側の木は「さくらんぼ」です。

 

父がまだ元気だった頃、私の子供達が屋根に登って「さくらんぼ」を食べているのを見て、「あの子達がさくらんぼを取れるようにと、木に添わせてこの家を移築したんだよ」と満足そうに教えてくれました。「1年に1度、あるか無しかの機会なのに・・・」とその優しさに胸が熱くなったものです。

私を育ててくれた父は美しいものが好きで、とても文化的な人でした。

晩年になってからも好奇心は衰えず、自由で柔らかな発想を持ち続けていました。

今でも銀山を訪れると、いろんなところに父が生き続けているのを感じています。

 

ふるさと銀山

2012年5月15日 09:00

この連休に故郷で両親の法要があり帰省して来ました。

私が生まれ育ったところは北海道の田舎で、小樽市から1時間ほどのところにある銀山という小さな村です。

 

CIMG4463.JPG小樽から長万部(おしゃまんべ)行きに乗って、6っこ目の駅です。

 

余市はニッカウイスキー、倶知安はニセコがあるので皆さんもお聞きになったことがあると思いますが、銀山はその間にある何もない・・・小さな農村です。

「銀山」という地名は、むかし銀が採掘されていたのでこの名前になったそうです。

周囲が山に囲まれた景色の美しいカルデラ盆地です。

 

CIMG4402.JPG駅は山際の小高い丘の上にあり、電車から降りると村全体が一望できます。ここに立つと「帰ってきたぁー!」という気持ちになります。

 

CIMG4399.JPGこの電車は2両編成のワンマン運転です。実はこの駅で「男はつらいよ 望郷編」で

駅舎がロケに使われたそうですからビックリです。と言うことは渥美清がこの駅で・・・。

 

電車から降りるには運転士のいる先頭車両で料金を払い、1箇所しか開かないドアから降りなければいけません。知らずにのんびり2両目に乗っていた私は、到着直前に「ハッと気が付き」走って走って先頭車両の一番前にたどりつきました。「ホッ」として振り返った私を見ていた乗客のみなさんが「知らなかったんだね~」という笑顔で見送ってくれました。田舎の電車に乗ると、いつものことですが乗客の方々の優しい目を感じます。

 

村にはまだ雪が残っていて春の花が咲き乱れるのを今か今かと待ちわびている様子です。

 

 

     CIMG4417.JPG        CIMG4419.JPG 

 

雪が溶けるとまず蕗のとうです。

 

蕗のとうは春の香りですが、子供の頃には食べたことはありません。大人になって、てんぷらでいただいたときには「春を食すとはこのことだ!」と感動したことがあります。

 

  CIMG4448.JPG    CIMG4446.JPG 

 

土筆(つくし)の群生です。近くに可憐な白い花も咲いていました。

 

つくしは「油いため」でいただくことが出来るそうですが、今まで一度も食べたことはありません。

 

CIMG4437.JPG鮮やかな黄色い花びらの福寿草(フクジュソウ)が顔を出していました。

 

周囲の山々にはまだ雪が残っていて、樹木にはまだ新芽もでていませんでした。

 

CIMG4411.JPG私の部屋だった窓からの眺めです。目の前の池は子供の頃には大きな池だったのに・・・。

 

CIMG4409.JPG家の中ではまだ薪ストーブが人気です。20帖ほどの部屋がこれ一台で充分温かくなるのですから・・・。

 

灯油ストーブもあるのですが、北海道の人はこのエコな薪ストーブが好きなようです。

ストーブの上に乗せたやかんでお湯を沸かし「シュンシュン」という音を聞きながら夜遅くまでお酒を飲み「いかったっしょー」(「良かったね」という意味)なんて言いながら、北海道弁での会話を楽しんできました。

 

旅を忘れないためにも

2012年5月11日 09:00

私は旅行に行ったとき「楽しい想い出に」と、自分自身にもお土産を買ってきます。それらはたいがい自宅で使う食器か、キリム風の敷物などです。
食器などは毎日使うものですし、色柄が綺麗なものは生活の中にあるだけで楽しくなります。敷物は床におくだけで部屋の雰囲気は変わりますし、その楽しかった瞬間を思い出すことが出来るからです。
納戸の奥深くにしまい込むようなものは買わないことにしています。

CIMG3053.JPG

ロンドンに行った際、ダリッジ美術館(200年前にできた英国初の美術館)の
ミュージアム・ショップで見つけたマグカップです。


このカップは、たくさんの商品のなかから「私を見て!」とでも言うかのように、ひときわ目立っていました。これを見るたびに、ダリッジ美術館の内部の壁が真っ赤だったことを思い出します。そうすると連想ゲームのように、前庭に広がる緑の芝生とその時に咲いていた白い花とか、青空にぽっかり浮かんだ雲までもが一気に目の前に広がります。

CIMG4387.JPG

イタリアのトリノでみつけたキリムです。リビングに敷いて楽しんでいます。

トリノと言えば6年前になりますが、冬季オリンピックで荒川静香がただ一人の金メダリストになった年です。

「綺麗でしたよー、荒川静香のイナバウアー」 目に焼きついています。

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トリノのアンティーク・ショップで見つけた6個セットのグラスです。
ブルーの色も綺麗なのですが、吹きガラス独特の手作り感たっぷりなところが気に入っています。


このグラスを使うたびに「夕暮れのトリノの街」を思い出します。クネクネ曲がった細い道の両側に小さなアンティーク・ショップがたくさん並んでいました。「手頃な価格の掘り出し物はないかしら・・・」と探し廻ったワクワク感を思い出します。
 

CIMG4388.JPG

オーストラリアのシドニー近くにある「ブルーマウンテン」で買ったラグです。

山の上のお土産屋さんで見つけた敷物です。赤とブルーの組み合わせが気に入りました。
家族は「こんなところまで来てラグを買うの?」と呆れていましたが私は大満足でした。
 

ブルーマウンテンはシドニーから車で数時間のところにある観光地で、ユーカリの樹が茂っている山々です。ケーブルカーで山頂に登り、雄大な景色を眺めているとユーカリの香りに包まれます。ユーカリの葉っぱから出る水蒸気が青い霧になり、山も谷も廻り一体が青色なのです。「ブルッ!」と身震いするほど神秘的な眺めでした。

そんないろいろな想い出を楽しむために「生活に身近なもの」を選ぶようにしています。
何気なく過ごしている日々の生活が、私にとって一番大切な時間だと思っているからです。

つかまりやすい手すり「クネット」

2012年5月 8日 09:00

先日友人が「この前、駅の階段から落ちて入院しちゃたのよ」と言うではありませんか。

それを聞いてからの私は、駅の階段を下りるときは、無意識のうちに手摺りにつかまっています。

 

CIMG4214.JPG千代田線「神宮前駅」の階段の手摺りはこんな形をしています。JR原宿駅につながる階段です。

 

手摺りが波形をしています。「なるほど・・・これなら握力の弱い人でもかなり楽につかめそうです」公共の場所なのでステンレス製のパイプで清潔な感じがします。この手すりは最近建築されたビルや、公共建築物のなかでときどき見かけるようになりました。

 

この波形手すりを開発するきっかけになったのは滋賀県立大学工学部・人間工学研究チームとの共同研究だったそうです。この研究の結果「手摺りに水平面があることで体が支えやすくなり、膝への負担が1/3以下になるという測定結果が得られた」のだそうで、実に画期的な研究です。こうして生まれたのが「波形手すり・クネット」です。

 

CIMG4213.JPG見たままの「クネット」という商品名で売り出されています。

 

「クネット」の使い方を解説すると、上る時は垂直部を「取っ手」のように持って、身体を引きつけます。下りるときは水平部を「杖」のように持って身体を支えます。こうすることで膝への負担が/3に軽減されるそうです。

 

皆さんもいつかこの「クネット」に出会ったら、上記のやりかたで上り下りを体験してみてください。

まっすぐな手すりと比べて握った時の手首の角度が自然なため、握り込みやすく、滑りにくい設計になっているそうです。

 

ちなみに「表参道の駅はどうなっているのだろう」と興味がわき見てみると、上下2段の手摺りでした。

 

CIMG4381.JPG上の手すりの高さは85センチほどありそうです。  下の手摺りは踏み面から「高さ60センチくらいかしら・・・」

 

と言うことは下の手摺りは「小柄の大人のためか・・・」それとも「子供のためか・・・」

分かりませんがダブルになっています。

日ごろ何気なく上り下りしている階段ですが、歳を取ってきて足元に元気がなくなってきたら、手摺りは「ありがたい存在になるのだろうなぁー」としみじみ思ってしまいました。

 

「銀座のバー」はすてき!

2012年4月27日 09:00

銀座で食事をした帰り道「ちょっと飲み足りないね!」と立ち寄ったのがこの店でした。

8丁目の並木通りに面し、61年前からある、知る人ぞ知る「BRICK 銀座」です。

 

CIMG0570.JPGエントランスの足元に埋め込まれたタイルには「BRICK」の文字が・・・。

 

Iの字が逆さまになっています。お店の方にたずねたところ「創業時のオーナーのちょっとした遊び」だったそうです。その話を聞いて、61年前と言えば戦後の混乱期だったのに「銀座でこんな遊び心のある人がいたのね~」と妙に嬉しくなりました。

 

CIMG0572.JPG昭和の初め頃に戻ったような店内が見えます。

 

CIMG0571.JPG「BRICK」の名前らしく、レンガ風タイルの外壁にガス灯風の街灯です。

 

ビルの1階なのですが、インテリアは照明や飾り梁などで・・・レトロです。

「外国の古い映画のようだぁー」とタイムスリップしたような気分になりワクワクしました。

 

このバーは1951年創業で、銀座では老舗のバーだそうです。

最初にハイボール「トリハイ」を提供した店として有名だそうです。今でも変わらないのがトリスウイスキーです。

 

CIMG0569.JPG 私はこのカクテルをいただいたのですが、まるで南の海のように美しい青色です。

 

こんな大人の雰囲気の店で、美しい色のカクテルをいただくのは

「何年ぶりだろう・・・久しぶり!」なんてうっとり考えているうちに、どんどん時間は経って家に帰る時間になってしまいました。

 

CIMG0568.JPGこのレトロなレジスターも健在だそうで、今も使われています。

 

落ち込んだときに一人でカウンターに座り、ちょっと大人っぽく「トリハイを一杯」なんて注文してみたい。そして寡黙なバーテンダーさんが「もう一杯いかがですか?」と声をかけてくれたら「じゃあーもう一杯だけ」なんて言ってしまいそうです。

 

なんて・・・この雰囲気のなかで私の妄想はとどまることがありませんでした。

みなさんもそんな気分を味わいたくなったら、ぜひ立ち寄ってみてください。

 

こんな家に住んでみたい その⑧

2012年4月24日 09:00

リフォーム会社のモデルルームを見学してきました。

中目黒駅からほど近いところに建つ、築40年のマンションの1室を全面リフォームした事例です。リフォーム前は2LDKでしたが、リフォーム後は1LDK+書斎になっています。「都会派ディンクスを想定した」そうです。

現在はリフォームのモデルルームとして使っていますが、将来は売却するとのことでした。

 

      CIMG4342.JPG          CIMG4343.JPG

 

専有部の玄関です。 右側に鏡扉のシューズクロークがあるため、玄関に立つととても広く見えます。

 

築40年経過したマンションなので、専有部分の玄関ドアとベランダ側のサッシはすでに交換済みでした。1階の共用エントランスも改修したそうなので、とても40年前の建物には見えません。

 

CIMG4334.JPGキッチンは書斎に向かって対面式風になっています。

 

CIMG4340.JPGシンクの前壁には天井まで、スモークの強化ガラスが取り付けてあります。

 

リビングドアを開けて入ったときに広がり感があるし、キッチンが丸見えにならないので「とてもいい!」と思いました。

 

CIMG4332.JPGシックで落ち着きのあるダイニングです。

 

ダイニングの雰囲気が良いのは、キッチンの壁面収納から連続して造り付けた造作家具(ローキャビネット)と壁面タイルの組み合わせです。造作家具のダーク色と天然石タイルの上品な質感がマッチしています。アドヴァンのタイルだと伺いました。とても素敵です。

 

CIMG4330.JPGこの住まいのインテリアの決め手になっているのが、アカシアのフローリングです。

 

アカシアのフローリングは色むらがあるのが特徴で、若々しいカジュアルな雰囲気が演出できます。アカシアはウォールナットに似た表情をしているので高級感もあります。

 

CIMG4338.JPG2方向にスライドの扉がついている書斎コーナーです。

 

大きな本棚がある、こんな書斎があったら理想的ですね・・・憧れます。

 

管理が良いマンションであれば、専有部分をリフォームすればこの住宅のように蘇るのです。このモデルルームを見学して、改めてリフォームの素晴らしさを実感しました。

 

原宿のお寿司屋さん

2012年4月20日 09:00

表参道交差点から原宿に向かう広い道を「表参道通り」と言います。

道の両側には大きなケヤキの樹が植えてあり、歩道全体を覆うほどの枝ぶりです。

 

CIMG2143.JPG春のケヤキは、新芽のおかげでこんなに柔らかい色をしています。

 

この通りは緩やかな坂道になっていて、下りきったところを左に折れると「キャット・ストリート」に出ます。キャット・ストリートの入り口近くにこの店はありました。

 

CIMG4329.JPG 店はビルの地下1階で、表には「すし大漁光(たいりょうこう)」の看板だけです。

 

看板の上に書かれている「大」の字のイラストになにやら惹かれます。人間が大の字になっているようにも見えるのですが、よくよく見ると「シーフード」が素材になっています。

「なにこれ・・・面白そう」とこのイラストに誘われ、ランチをいただくことにしました。

 

CIMG4320.JPG店内はまるでイタリアンかフレンチのお店のようです。

 

店のなかは普通のお寿司屋さんのイメージとは違っていて、まるで「現代アートのギャラリー」のようです。

その正体は壁面に飾られたアート作品によるものだと分かり、撮影許可をいただきました。

テーブル横の壁面には、魅力的なこの作品が飾られていました。

 

CIMG4315.JPG ハートの形になりながら、無数のチョウが集まっています。まるでサンゴの中に「ちょうちょ」が出入りしているように見えます。

 

数年前のことですが、沖縄の海でシュノーケリングをした際に熱帯魚の群れを見て「人生観が変わる」ほど感動したことがあります。傘のようなサンゴの中から、ものすごい数の小さな熱帯魚が出たり入ったりしていたのです。この作品を見てその時のことを思い出しました。

 

CIMG4316.JPG小さなハートが、まるでサンゴの形のように集まって大きなハートになっています。

 

この作品をサンゴのようだと決め付けたのは私だけだとは思いますが・・・。

 

CIMG4318.JPG板さんの背景にも海の生物が群れをなして泳いでいます。

 

金属板に焼付け塗装を施したものでしょうか・・・。「どなたの作品ですか?」と尋ねたところ「ニューヨークに在住の作家さんのものです」というだけで、お名前は分かりません。

 

CIMG4325.JPG何を食べようかさんざん迷ったあげく「漬け丼」をいただきました。とても美味しかったです。

 

お食事をいただいた後、職業病でついつい天井を見上げてしまいました。

 

CIMG4326.JPG 天井を仕上げていないので、エアコンも配管類も全て見えています。

照明用ダクトレールやエアコンの色に合わせた塗料が吹き付けてあります。

 

このソーホースタイルの仕上げも計算されたものなのだろうと思われます。

全くと言って良いほど天井のことが気にならなかったのは、カウンター周りのデザインとカラフルなアート作品に目が奪われてしまったからに違いありません。

テーマは「家族を楽しむ」です

2012年4月17日 09:00

住宅の間取りも時代に合わせて変化しています。建築当時は新しかったものが、時間の経過と共に価値観の変化や流行などによって住まい方は変わります。

今回ご紹介する事例は、40年前に建てられたお住まいをリフォームした事例です。

 ブログ用図面2のコピー.jpgリフォーム前とリフォーム後です。

 

リフォーム前のキッチンは北側にあり、ダイニングは通路のようになっていました。

また各部屋が外壁に面しているため、ダイニングや応接室には窓がありません。

南に面した部屋が和室になっているのも、年代を反映しているように思います。

お施主様はお子様が2人と、ご夫婦の4人家族です。この家はリフォーム前、ご両親様のお住まいでした。

お子様の成長に伴い広さが必要になったので、ご両親とお住まいを交換して全面リフォームをされました。

 

小川邸3.jpg リフォーム後のキッチンとダイニングです。奥様ご希望の対面キッチンには、南側バルコニーから明るい光が届きます。

 

このリフォームの特徴はなんと言っても「プランの良さ」にあります。リビング・ダイニング・キッチンを広い一部屋にし、南側に移動しました。大掛かりなレイアウト変更になりましたが、リフォーム前にあった廊下が極端に少なくなりました。廊下は通過するだけのスペースなので、減らすことで面積の有効利用ができます。

リフォーム時に検討したい項目の一つです。

子供部屋にはリビングから出入り出来るので、お子様がおられるご家庭には憧れの間取りです。

 

小川邸2.jpg 扉の配色をデザインした壁面収納が、この家のインテリアの決め手になっています。

 

リビングの中央に残った大きな柱には、素材感のある石タイルを貼りました。

不思議なことですが、自己主張しそうなタイル貼りの柱は、カラフルな収納や床材の引き立て役になっています。この柱があるから扉材のブルーが調和して見えるのだと思います。石を踏みしめて歩いている先に、青い空や澄んだ海が広がっているような心にくい演出です。このタイルが、家の中に自然の風を運んできてくれているようです。

 

小川邸_026.jpg和室はリビングに広がり感を出すため、襖を2方向に開放しています。床を25センチ上げて、畳の下を収納にしました。

 

「家族のための住まい」という言葉がピッタリのリフォーム事例です。

このお住まいで「ご家族が楽しい時間を過ごされている」のが目に浮かぶようです。

お子様のいる若い世代の方々にとって、参考になる事例ではないでしょうか。

 

この事例は鈴木まち子と星明男が担当しました。

 

 

4月は花見が一番

2012年4月13日 09:00

東京の桜は開花が遅れていましたが、4月第1週の後半にやっと満開になりました。

私も例年通り、自宅近くの青山墓地に花見に行って来ました。

 

CIMG4303.JPG 青山墓地の桜は満開で、背景には青空に溶け込むように「東京ミッドタウン」が見えます。

 

この道を真っ直ぐ行くと青山墓地の中に入り、乃木坂から六本木へとつながっています。

少し右手に下ると「国立新美術館」もあり、散歩をするのにとても良い環境です。

 

CIMG4305.JPG右側には六本木ヒルズが見え、桜の花が良く似合います。

 

青山墓地のサクラの歴史は古く、480本を越える樹があるそうです。道の両側に植樹されていて、見事な花びらのトンネルが楽しめます。

 

CIMG4306.JPG桜のトンネルです。花が散ると緑の葉っぱに変わり、それもとても美しいのです。

 

「サクラ」の名称の由来は、一説に「咲く」に複数を意味する「ら」を加えたものと言われています。桜は日本人にとって身近な花であり、最も愛されている花なのではないでしょうか。桜の季節になると、いつ頃咲くのだろうと「気になって、気になって」仕方がなくなります。私達はなぜこんなに桜が好きなのでしょう・・・。

 

「サクラ」の花は葉が出そろう前に花が咲きます。この「何もないところに花が咲く」という状態に、生命力の強さと魅力を感じたのではないかとも言われています。

たしかに春になると突然「枯れ木にいっぱいの花」が咲くのですから「サプライズ感」はあります。そして1週間から10日でいさぎよく散ってしまうのですから、日本人の好みにあっているのかもしれません。

 

CIMG4349.JPG有名な目黒川沿いのサクラです。

 

CIMG4347.JPG川面にはサクラの花びらが雪のように浮いていて「ドキッとするほど美しい」のです。

 

そんな川に真っ白いサギが飛んできました。まるで花見を楽しんでいるかのようで、絵になっています。

 

CIMG4350.JPG桜の季節だからこそ、出してみたいカードです。

 

お世話になった方の顔を思い浮かべながら、このカードにお礼の手紙を書きました。

インターネットの時代ですがメールではなく、時には季節の香りをのせて手紙を書いてみるのも楽しいものです。

 

おしゃれなハンバーガーショップ

2012年4月10日 09:00

原宿を歩いていて、こんな風情のあるハンバーガーショップを見つけました。

表参道の裏通りにある狭い路地に面していて、うっかり見過ごしてしまいそうな建物です。

そうなのです、ヨーロッパの田舎町によくあるパブそっくりなのです。

 

CIMG4283.JPG古い建物のように作ってあります「特に窓ガラスにご注目」かなり汚れています。

「いえいえ・・・汚れているように作ってあるのです」

 

ハンバーガーはアメリカ合衆国を代表する国民食で、100年以上前からあったそうです。

ハンバーガーが世界中に広がったのは、1940年代にマクドナルド兄弟がカリフォルニア州に開いたドライブインで出されたのが始まりだそうです。

 

                                 CIMG4269.JPG                  CIMG4268.JPG     

 

店舗前のディスプレーがなんともおしゃれです。古い木製のベンチの両サイドに洋風盆栽をイメージした植物をアレンジしてあります。

 

CIMG4272.JPG入り口にドカンと置いてある「ダブルバーガー」のサンプルが愛らしい。

 

ハンバーガーはご存知のように薄く焼いたハンバーグを丸いパン(バンズという)に挟み込んだサンドイッチの一種です。パンの上部を「クラウン」、下部を「ヒール」と言うそうです・・・面白い呼び方ですね。

 

CIMG4270.JPG ハンバーガーにはジヤガイモを揚げた「フレンチフライ」がついているのが決まりらしい・・・。

店の前に置かれたショーケースにも「フレンチフライ」が。

 

私は始めてハンバーガーを食べた時のことを覚えているのですが、あまりの大きさに「どこからどうやって食べるのかしら」と困ったものです。今でも「ダブルバーガー」はどうやって食べるのかは依然わかりません。

 

CIMG4284.JPG今度この階段を上って「アボガド・チーズバーガー」を食べてみたいと思っています。

 

この映画のセットのような店舗を見て「ウーム・・・上手い!」と思わず見とれてしまいました。私の仕事は住宅の設計なので、なかなか思い切った冒険が出来ません。

この店のような「場所と時間を切り取って移築したような建物」を見て、機会があったらこんな「自由な設計を手がけてみたいなぁー」と思いました。

 

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Profileプロフィール

天方 幸子 天方 幸子(あまかた さちこ)
一級建築士
東京ガスリモデリング
リフォームデザイン研究所所長


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