故郷は優しい
2011年9月30日 09:00
先日家族の祭りごとがあり、故郷に行って来ました。
私が生まれ育ったところは北海道南西部にある農村で、四方山に囲まれたカルデラ盆地にあります。この地方でも屈指の豪雪村です。
この矢印は冬になって道が雪で覆われた際に役立つ、道巾を示す標識です。
遠くに見える山々が連なり、村全体を囲っています。
私の家は山の麓近くにあり、子供のころ住んでいた家がそのまま残っています。木造2階建ての家が雪国の厳しい環境にありながら「よく今まで持ちこたえられている」と思わず柱を擦ってしまいました。もちろん修理を繰り返しながら住んでいるのですが、改めて木造住宅の強さには驚いてしまいます。
のどかです・・・その古い家もこの建物の向こう側に残っていて、増改築を繰り返しながらも使われ続けています。
冬になるとこの家から、道路を無視して雪の野原を一気に下って通学していました。帰りは登りになるので、村人の馬車(荷台つき)に勝手に乗り込みます。楽しい、思い出です。
黄金色の穂をつけた畑の向こうに、小学校が見えます。私が通っていた頃は木造の校舎でしたが、今ではRCの立派な建物です。
夏になると近くを流れる余市川に泳ぎに行きました。写真からも分かるように川底は
山から流されてくる石で埋め尽くされています。つるつる滑る足裏の感覚はいまでも覚えています。
川泳ぎの場所は崖側に沿った、ちょっとした窪みです。ここは流れから外れているので体が流されず、自然のプールなのです。この場所は深さもあり、岩の上から飛び込んだりも出来ます。
でも雪国の川は春の雪解け水で嵩が増え、毎年川の形を変えてしまいます。水泳解禁になると子供達は、毎年新しく窪んだ場所を探すことから始めるのです。
どの季節に訪れても、私にとってこの眺めは懐かしくあまりにも美しいのです。
兎追ひし かの山 小鮒釣りし かの川
夢は今も めぐりて 忘れがたき ふるさと
子供の頃からの風景が、大人になった現在でも変わらずそのままの形で残っているのは幸せなことだと思いました。
こんな田舎に生まれた私は、やっぱり山の景色が好きなのです。






