住みたくなるような仮設住宅
2012年2月 3日 09:00
2011年12月号の「新建築住宅特集」にこんな仮設住宅が掲載されていました。
一般的に仮設住宅といえばプレハブ製の長屋をイメージしますが、ここは全く違っていました。
仮設住宅なのに、昔からそこにある集落のようなのどかな風景です。
出展:新建築住宅特集12月号より
陸前高田市住田町の仮設住宅です。この建設を請け負ったのは、岩手県気仙郡住田町にある住田住宅産業です。住田住宅産業は地元の気仙スギや気仙大工のPRのため1982年に第3セクターとして設立された会社です。
昨年の1月ころ、全国の被災地に対応するため「応急仮設住宅を木造でつくれないか」との検討に入っていたそうです。まるで今回の震災を予想していたかのようです。
よもや地元民のために役立つことになるとは・・・考えてもいなかったのです。
各住居の視線が交錯しないよう角度を振って配置してあります。庭を介して住民同士の交流が期待されます。
出展:新建築住宅特集12月号より
住田住宅産業では震災後の3月22日には1棟目を建設し、その後5月末までに110戸の仮設住宅を建設したそうです。
東北の震災で国は緊急に対応すべく、例外として仮設住宅の建設を地元企業に発注したそうです。岩手県、宮城県、福島県とも地元企業によって仮設住宅が建てられたのですが、それらの多くが木造だったというのが印象的でした。
木造パネルの検討段階から、仮設住宅の役割が終わったら移築も可能だし「パネルがボロボロになったらペレット燃料(暖炉などの燃料)として使える」という、終わり方まで検討していたそうです。まさに地産地消のモデルがここにありました。
福島県に建てられた40㎡のログハウスの仮設住宅は、福島ログハウス共同体の施工です。
「木の香りがいっぱいでしょうね!」
出展:新建築住宅特集号より
今回の震災では行政も地元企業も協力して、住宅の建設にあたっていたことを知り、「やれば出来るのだ!」と嬉しい気持ちになりました。
「目的を一つにし」力を合わせたからこそ、このような仮設住宅を作ることが出来たのだと思います。






