住まいに関すること、インテリアのこと、日常のことなど・・・。わたくし、リフォームデザイン研究所長 天方が、素敵な暮らしのヒントをブログでご紹介いたします。是非、 ご覧ください。

ショップ

レトロな喫茶店「横浜文明堂」

2012年2月 7日 09:00

横浜伊勢崎町にある喫茶店「ル・カフェ」でお茶をしてきました。ここはカステラで有名な文明堂の店です。インテリアはクラシック調で、歴史のある街横浜にぴったりです。

店内は天井が高く、正面には壁面いっぱいのステンドグラスが張ってあるのでまるで外国のお店のようです。クラシックなデザインの家具類はオークで揃えてあります。

 

CIMG4041.JPG 店内の突き当たりの壁に、みなと横浜をイメージさせる大きなステンドグラスがはめ込まれています。

 

初めて「ル・カフェ」でお茶をしたのは、今から27年前のことです。

そのころ、外国に一度も行ったことのない私は西洋の雰囲気に触れて「ヨーロッパのクラシックってこんな感じなのかしら・・・」とワクワクしたものです。

今でも伊勢崎町や関内には、古き良き時代の雰囲気が残る店が、まだまだたくさん残っています。

私は東京ガスリモデリング(株)に入社後、横浜の関内にある「リヴィングモア横浜店」に配属されました。横浜勤務は10年くらいのことでしたが、すばらしい環境で仕事をさせていただいたものだと感謝しています。

 

北海道生まれの私は、まるで外国のような横浜の街にすっかり魅せられていました。

とくに関内から馬車道を通って海まで行く道のりは、ヨーロッパの古い街並みそっくりなのです。写真や映画でしか見たことがなかった外国への想いがつのって、通りを歩くたびに「ワォー」とため息ばかりついていました。

 

CIMG4043.JPGバルコニー風に張り出した、中2階の席です。オークの手すりとレトロな照明器具がピッタリなのです。

 

テレビコマーシャルの仔グマのダンスでおなじみの文明堂は、明治33年に長崎で開業し現在に至っています。

カステラは誰もが知っているお菓子ですが、起源は古く紀元前3世紀ころスペインで作られていたビスコチョというお菓子が原型といわれています。日本には400年以上前にキリスト教などとともに長崎に伝わってきたそうです。当時の日本では、カステラは庶民が食べられるものではなく、長崎の代官が南蛮料理とともに豊臣秀吉に献上したとの記録があるそうです。

 

CIMG4039.JPG文明堂なのにカステラではなく「あんみつ」を注文してしまった私です。右にあるのは番茶です。

 

関内に勤めている頃、仕事でなにか困ったことが起きるとよくこの店に来たものです。

当時の店長や同僚に「聞いてください!」などと訴えていたことを思い出します。

未熟だった自分を思い出しながら、甘い「あんみつ」をいただいてきました。

 

波の「manimani」

2011年12月13日 09:00

ブティック「ヴィヴィアン・タム」で出会った「つちやまりさん」の器を訪ねて葉山まで行って来ました。

 

CIMG3798.JPG森戸海岸からの眺めです。冬の海に富士山が霞んで見えます。

 

とは言っても彼女の工房を訪ねたのではありません。「つちやまりさん」の作品を扱っているという、葉山の  海岸通り沿いにあるCafe・manimani(カフェ・まにまに)を訪ねました。

 

CIMG3801.JPGカフェの建物は周囲に溶け込み、うっかり見過ごしてしまいそう。

 

CIMG3803.JPGお客様を迎えるためのディスプレイ、センスの良さが伺われます。

 

CIMG3816.JPG店内から森戸神社の鳥居が見えます「こんな真ん前なんです!」

 

ちょうどお昼時だったのでランチをいただいたのですが、期待通りの美味しさです。

 

CIMG3812.JPG「ありました、ありました」まりさんの作品にご飯が載って出てきました。

 

写真なので、味をお伝えできないのが残念ですが「繊細で、こびない味」というのがぴったりです。

 CIMG3648.JPGご飯はまりさんの作品にも共通するものがあります。  

 

    CIMG3811.JPG    CIMG3815.JPG

 

お皿の内側は藍色で、側面はカラフルな絵柄です。 「それがなんとも魅力的!」

 

CIMG3818.JPG小鉢は麹漬けのお漬物です。絵のような野菜の組み合わせ「味も絶品」でした。

 

「毎日でも食べたいなぁー」と思えるような「懐かしい、やさしいご飯」です。

決して都会のレストランでは「戴けない味だなぁー・・・そうそうお母さんの味」でした。

 

CIMG3822.JPG店内で使われている食器は「つちやまり」さんの作品です。

 

「manimani」は まりさんのお母様と妹さんが経営する店だったのです。

お料理好きなお母様と妹さんが「まりさんの焼いた器でお料理を出したい」というのがこの店を開くきっかけだったそうです。

「manimani」という屋号は、万葉集の「波の間に間に・・・」から引用したそうです。

私は森戸海岸の浜辺から、海に浮かぶ富士山を眺めながらこの店に入りました。

そのアプローチと店の雰囲気からなのか、タイムスリップしたような感覚に襲われました。

 

CIMG3821.JPG手洗い器も「まりさんの作品」です。森戸海岸から見える景色が絵になっています。

 

CIMG3799.JPG森戸神社の横からは絶景ポイント「手洗い器の絵柄はこの眺めです!」

 

青山のブティックで「偶然見かけた器」に誘われて葉山まで来てみたところ、たどり着いたのがこのお店でした。

私は「つちやまりさん」の作品に出会い「インテリアとしても使ってみたい」と思いました。部屋にポンと置くだけで、「決まった!」と言える空間が作れそうです。

そしてこのお店には、私が都会生活で「忘れてしまっていた大切なもの」が確かにありました。センスの良い「つちやファミリーワールド」にも触れることができました。

近くに住んでいたら「きっと、通っていただろうなぁー」と思ったほどです。

 

「ヴィヴィアン・タム」のデザイン

2011年12月 6日 09:00

青山の裏通りを散歩していると突然、あるブティックの前でこんな光景が繰り広げられていました。店の名前は「VIVIENNE・TAM  ヴィヴィアン・タム」です。

 

CIMG3641.JPGよく見ると、店の前で野点(のだて)が行われていました。

 

野点(のだて)とは、屋外で抹茶をたてて楽しむ茶会のことです。秋のイベントでのパフォーマンスだとは分かったのですが「なぜお手前なのかしら・・・」という疑問が消えません。

 

CIMG3646.JPG赤いドレスの女性がお手前をし、後ろには着物をきた二人の男性がお行儀よく立っています。

 

店名の「ヴィヴィアン・タム」は中国 広東省生まれの女性デザイナーの名前です。 

ヴィヴィアン・タムは現在ニューヨークをベースに活躍している、世界的に有名なデザイナーです。

日本には12年前神戸に出店したのが始まりで、現在日本全国で20店舗の店があります。

 

CIMG3746.JPG店内はこんな感じ、でも気楽に入りやすいです。

 

私が「ヴィヴィアン・タム青山店」で始めて彼女の洋服を見たのは5年前のことです。その時のことは忘れもしません、全身に電気が走るほど感動したことを思い出します。

私はファッションには知識もなく「ただ好きか、嫌いか」だけの視点でした。ところが彼女の洋服からはデザインの力とでも言うのでしょうか「洗練されたデザインの凄さ」のようなものが迫ってきたのです。それ以来、ときどき美術館に行くような気持ちで店を覗いています。私がもう少し若かったら、きっとヴィヴィアン・タムの洋服にのめり込んでいたかもしれません。

 

CIMG3756.JPG中国伝統デザインのモチーフが実にセンスよく使われています。

 

CIMG3753.JPG アジアの伝統的刺繍やビーズ細工などもすばらしいのです。

 

ヴィヴィアン・タムの魅力は伝統的なオリエンタルデザインモダンの融合にあるとされています。彼女の才能は洋服デザインだけにとどまらず、ヒューレットパッカード社のパソコンやipodカバーのデザイン、有名ホテルのロゴなどをデザインしたり、各方面でその才能を発揮しています。

 

CIMG3648.JPGヴィヴィアン・タムは洋服やさんなのに、店内でこんな器が売られていました。

 

「あっそうかぁー、この器を見てもらいたくて、野点の演出にしたのかも・・・」

と思えるほど美しいのです。陶器というよりも紙で作られているような、手にすると壊れそうに見える器です。「いままで一度も出会ったことがない」と思わせる器です。

「この器はヴィヴィアン・タムのデザインなの?」と尋ねたところ「いいえ、つちやまりさんという人の作品です」との答えです。この器の不思議な魅力を、もっと知りたくなりました。

 

青山のパン屋さん

2011年11月15日 09:00

表参道の交差点近くに、パン屋さんの「青山アンデルセン」があります。

青山に引越しをした当初は、作りたてのサンドイッチが食べられることに感動してよく通っていました。とくに地下店舗で作っているチーズたっぷりの「ホット・サンド」が大好きです。きのこたっぷりの「ホット・サンド」とビールの組み合わせは最高です。

 

CIMG3596.JPG 夜の「アンデルセン」です。この店は確か40年以上前からあったような・・・・。

 

青山にはこの店のほかに昔からある「ドンク」や「自然食のパン屋さん」などがあるのですが、今日は「アンデルセンのデニッシュ」をご紹介したいと思います。

 

CIMG3625.JPG焼きたての「デニッシュ・ハート」です。シュガーとメープルの2種類があり、シンプルですがびっくりするほど美味しいです。

 

デニッシュはパンの一種で、何層ものパン生地の間にバターが入っていてサクサクという食感があるものを言います。

 

CIMG3584.JPG 店内の「デニッシュ・ハート」のコーナーです。目の前に大きなオーブンがあり、焼き立てを販売しています。

 

店舗名が「アンデルセン」だし、ディスプレーがデンマークの旗や木製の兵隊さんですからデンマークに関係が深いのではと思って調べてみました。

 

CIMG3589.JPG  窓際にはアンデルセン童話に出てくる、デンマークの衛兵人形です。

 

日本でデニッシュが販売されたのはアンデルセンが最初だと知りました。1959年タカキベーカリーの創業者・高木俊介氏がデンマークのコペンハーゲンのホテルで食べた、デニッシュに感動したのがきっかけだそうです。店名もデンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの名前にちなんでいます。

 

CIMG3588.JPGこのダークチェリーのデニッシュ・ペストリーも大好きです。

 

アンデルセンは広島が本店だったことと、44年も前にこんな美味しいパンが売られていたことに今更ながら驚きました。

もうひとつ驚いたことがあります。タカキベーカリーは1925年竣工(今から86年前)の旧三井銀行広島支店の建物を買い取り、1967年に「広島アンデルセン」を開店しました。この建物は1945年に原子力爆弾により壊滅的な被爆を受けたそうです。被爆地ヒロシマの象徴としてこの建物を残すか、現在の原爆ドームを残そうか議論が起きたそうです。その壊れた建物を元設計にあったルネッサンス様式に復元リフォームをし、現在も使い続けているそうです。

 

興味のある方は実際に広島本店を尋ねるか、せめてインターネットで「広島アンデルセン」を検索して店内を散歩してみてください。古いものを大切に生かしながら、新しいものを育てているヨーロッパに感動した「創業者の思い」に触れることができます。

 

ファーマーズ・マーケットにわくわく

2011年10月14日 09:00

国連大学の広場で開催している「ファーマーズ・マーケット」に行って来ました。

「ファーマーズ・マーケット」は生産者が直接消費者に販売できるマーケットです。

 

CIMG3488.JPG青山にあるこのマーケットは土日限定の開催で、売られているものは季節の花やハーブの苗・・・

 

CIMG3495.JPG手作りジャムや味噌などの加工品から手作り酒まで・・・売っています。

 

この日は、北は北海道の富良野から南は京都まで、かなり広範囲の農家の方々が参加していました。見たことが無いような京野菜や新潟の「きのこ」などがあり、生産地の特色も楽しむことができました。マーケットを歩いていると、新鮮なトマトや生のトーモロコシを試食させてくれるのですが、食べたことが無いほどの美味しさに出会えます。私は子供の頃を思い出し、ついついあれもこれもと買ってしまいました。野菜は「採りたてが美味しい」と言いますから、都会で新鮮さを味わうには「ファーマーズ・マーケット」は素晴らしい機会だと思いました。

 

c02[1].jpg新鮮な採りたて野菜などが山ほど並んでいます。

 

数十年前にバルセロナを旅行した時こんなマーケットを見つけ、野菜の並べ方があまり美しいことに心奪われ、ホワイトアスパラを一抱えも買ってしまったことを思い出しました。

 

東京ではテントを張った青空市のようなものは、つい数年前までは見かけませんでした。

この「マルシェ(市場)・ジャポン」と言う企画は2009年秋、農林水産省の支援により、全国8都市で始まったそうです。

 

「現代社会は農家とのつながりを失ってしまった」と気がつき、失われたつながりを再生し「良い農業と食生活を楽しめるように」との理念でこの企画が出発したそうです。

都会に暮らしていると生産者の方との接点は全くありませんから、このような機会が貴重です。「この野菜は生で食べたほうが美味しいよ!」「これはサッと湯を通すだけでいいんだよ」などと教えてもらえたりするので、とても楽しいのです。

 

CIMG3497.JPG 国連大学の構内からマーケットを見たところ。

 

広場にはテーブルや椅子もあり、小さな子供のいる若い家族連れで賑わっていました。

 

800px-%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%80%A3%E5%90%88%E5%A4%A7%E5%AD%A602[1].jpg 国連大学のビルです。広場に白いテントが長く続いています。

 

正しくは国際連合大学と言います。国際連合の目的達成のために、共通の課題について研究や人材育成を目的にしているところです。大学院のみが設置されているそうです。

 

CIMG3490.JPGフルーツたっぷりのサングリアがあったので「アルコール入りにして下さい」

と言って作ってもらい、昼間からほろ酔い気分で家に帰りました。

 

おいしかった!

 

おしゃれなケーキ屋さん

2010年11月 2日 09:00

青山に暮らすようになって「青山に引越したの」と言ったら、多くの友人が「おいしいお店があるわよ」といって、いろいろなレストランやお店を紹介してくれました。「ケーキ屋さんのキルフェボン」もそのひとつです。

店舗のファサードから内部まで白い塗り壁仕上げで、床はテラコッタ貼り。ドアや窓枠はブルーのペンキ塗りです。外壁照明のダウンライトまで壁材で塗って仕上げてあり、かなりのこだわりです。

 

CIMG1159.JPG店名を書いた店のサインはどこにも見あたりません

 

CIMG1118.JPG灯りに誘われて、つい入ってみたくなります

 

店構えは私の印象ではサンタフェ風です。アメリカ・ニューメキシコ州のサンタフェには22年前に一度行ったことがあります。ダウンタウンにはこんな作りの店がたくさんありました。当時の私には大変刺激的な街で白い壁と窓枠のブルーが新鮮でした。ドアや窓枠をペンキでブルーに塗るなんて「こんなことってありなの」と驚いたものです。現在の日本では、こんな作りの住宅もチラホラ見かけるようになりました。入り口ドア、窓や枠廻りにブルーの色を塗るのは「魔よけ」の意味があるそうです。

 

キルフェボンは現在国内に10店舗の店を持っています。旬のフルーツを使ったタルトが人気の有名店です。この青山店では、お休みの日になるといつも行列が出来ています。

秋は果物がおいしい季節、イチジクやブドウ、ラ・フランスなどをキルフェボンのケーキで楽しんでみてください。

CIMG1132.JPG 人気ナンバー1のフルーツタルトです

 

キルフェボンは18年前に静岡市に洋菓子店キルフェボン1号店が出来たのが始まりだそうです。現在はタルトの生ケーキがメイン商品ですがクッキーやバトン類の焼き菓子も販売しています。

 

CIMG1117.JPG 店の前にはたくさんの緑が置いてあります。

 

CIMG1124.JPG「野道を歩いていると1軒の田舎家にたどり着いた」というような演出です。

 

CIMG1122.JPG店内の天井近くの飾り棚です。壁材を塗り込んだ棚を私もいつかリフォームで採用してみたいと思っています。

 

キルフェボンとはフランス語で「なんていい陽気なんだろう」という意味だそうです。

甘いお菓子を食べて「キルフェボン」とつぶやきたくなりました。

青山にドーナツ屋さんが

2010年10月22日 09:00

今年の8月、青山通りに「Love Sweets Antique」が開店しました。本社は愛知県名古屋市にあり、焼いても揚げてもいない「生ドーナツ」として有名になりました。

  

CIMG0919.JPG

 表参道の信号近くに開店したドーナツ屋さん

 

「この店が出来る前にはどんな店があったかしら」と思ってしまうほど、突然現れたおもちゃ箱のような店です。この店を設計したのは、今をときめくインテリアデザイナーの森田恭通氏です。このブログで少し前に紹介した「フランフラン青山店」も同じく森田氏の設計です。今や飲食店のみならずホテルや店舗を手がけ、世界中で最も人気のあるデザイナーです。設計のコンセプトは「サプライズ」と公言しているように、その作品は見るものにとって確かに新鮮な驚きが用意されています。

 

 

CIMG0918.JPG     店口はカラフルで、お菓子で作られているようなディスプレイです。

 

ドーナツの名前の由来は、ドウ(小麦粉に水・砂糖・バター・卵などを混ぜた生地)の上にナッツがのっているものという意味から来ています。私は「ドーナツといえば油で揚げたリング状のもの」と思っていました。実際には形や種類はいろいろあって、砂糖やナッツ、チョコレートなどで工夫されています。リングドーナツが主流になったのは油で上げる際に、中までしっかり火が通るので安心だということだったそうです。

 

 

CIMG0916.JPG   油で揚げていない「とろなまドーナツ」食感はフワッ!

 

販売元の「ラブスウィーツ アンティーク」では世界初の「生ドーナツ」として売り出しています。今では長蛇の列が出来るほどの人気です。

とろなまドーナツは、スポンジケーキにムースをのせてゼリーやフルーツと一緒に冷やし固めています。口の中でとろける食感が特徴のドーナツです。

ケーキでもないアイスでもない、そしてドーナツでもないというのが私の印象です。

この店構えにも驚きましたが「とろなまの味」にも驚かされました。

土佐材と皿鉢(さわち)料理

2010年10月 8日 09:00

この8月に高知県のアンテナショップが銀座に開店しました。いま話題のジョン万次郎や坂本竜馬の出身地としても有名な県です。高知県の「スギ、ヒノキの製材品と土佐和紙、土佐漆喰」の紹介があると聞き、勉強のため行ってきました。

 

高知県は海や川(四万十川)のイメージが強いのですが、県土の84パーセントを林野が占める全国一の森林県だと知りました。木材はスギとヒノキが主で、土佐材として知られています。建築材料としてはもとより、木で作った生活雑貨品(ハンドバックからおもちゃ等)家具や楽器などの普及に県と民間会社が力を合わせて取り組んでいます。

 

CIMG1076.JPG ヒノキの集成材で作られた紙バサミ、ヒノキの良い香りがします

 

 

高知県は昔「土佐国」(とさのくに)といわれていて、今の高知県になったのは明治22年以降のことだそうです。土佐材は、大阪城築城にて高い評価を得たこともあって、関西方面では広く使われてきました。関東では「地産地消」の考えから西川材(江戸時代からの呼び名で、関東で生育した建材のこと)を使ってきました。現代では輸送能力の向上や木材の加工技術の進歩から関東でも土佐材を使う人が増えてきたそうです。「木の家を建てたい」ので品質の良い木材を探しているという方、のぞいてみてはいかがでしょう。

 

取り組みの一つに楽しいプランを見つけました。「伐採祈願祭」に参加し、施主自身が希望の木を伐採することができるというプランです。家族みんなで選んだ木材は新しい家の柱など、見える部分に使ってくれます。家が出来上がってからその柱を見るたびに、木を伐採した瞬間を想いだし、ひとしおだと聞きました。リフォームも同じですが、家は造る段階で参加すると愛着が湧くのではないかと思います。

 

CIMG1022.JPG

皿鉢料理:カツオのたたき、姿魚の蒸し物、肉料理、四万十川の海老、寿司、羊羹が一皿に

 

 

 

CIMG1026.JPG

「おきゃく」の店内、壁面は土佐和紙、照明も木製で出来ています

 

 

高知県の郷土料理に皿鉢(さわち)料理があります。このビルの2階にTOSA DINING「おきゃく」という店もオープンし、土日は予約制ですが戴くことができます。宴会の時に「女性も一緒に席についてお酒がいただける」との配慮から「お料理を全て一皿に盛り付ける」という習慣になったと聞きました。私はこの一言で高知県が好きになりました。

プラダ 青山店

2010年9月10日 09:00

7年前、南青山4丁目の角にガラスのビルが建ちました。それが「プラダ 青山店」です。最初は誰もが「ガラスの大きな箱」が突然現れたと思ったようです。街行く人でこのビルの前を何となく通り過ぎてしまう人はいません。「なんだこれは!」というように立ち止まって見上げています。それほどセンセーショナルな建物でした。7年経った今でも外国人はじめ多くの方が呆気にとられて立ち尽くしているのを見かけます。 

 

               CIMG0483.JPG       CIMG0481.JPG 

                      

この建物はスイスの建築ユニット・ヘルツォーク&ド・ムーロの作品です。構造はS造と一部RCで外壁は特殊ガラス製です。構造設計と建設を担当したのは竹中工務店です。少々専門的になりますが、地震国の日本になぜ「ガラスの箱」のような建物を建てることができたのかを説明したいと思います。

 

外壁がガラスで出来ている高層ビルを街で良く見かけますが、プラダビルはそれらと構造体が全く異なっています。プラダビルの外観を特徴づけている斜め格子は、単にファサードではなく建物を支持する主要構造なのです。この斜め格子が床と一体となって三角形を構成し、トラス構造となっています。斜め格子構造は海外の高層ビルなどには用いられてきたそうですが、地震の多い日本では不向きだと言われていました。それらを解決できたのが、免震装置の存在です。がっちりしたトラス構造の建物を免震装置でゆらゆらとさせ、地震に対応させているのです。プラダビルでは地下室の下に免震装置が設置されているそうです。 

 

      CIMG0532.JPG     CIMG0533.JPG  

     

このビルの謎が解けてから写真を撮りに行ったのですが、床と壁の関係がいまひとつ分かりませんでした。

AOYAMA Francfranc見学

2010年8月27日 09:00

最近、青山通りにフランフラン青山店が開店しました。全国に113店舗展開しているインテリア、雑貨のショップです。

 

CIMG0510.JPG

フランフランのコンセプトは「カジュアルスタイリッシュ」で、都市型ライフスタイルを提案しています。「都市型ライフスタイルって、どんなスタイルなのだろう」と勉強のため見学してきました。

 

フランフランは創業当時、ヨーロッパ、インド、東南アジアなどから、比較的お手頃価格な商品を輸入していたそうです。かなり前から原宿にも店があり、おしゃれで新鮮な品揃えで若者に人気の店でした。

今回、開店した青山店は「URBAN CASUAL」というコンセプトで、都会暮らしをする大人のカジュアルアイテムを揃えています。ターゲットは「マインドエイジ25歳」と謳い「25歳の気持ちをもっている方ならご来店ください」と年齢ではなく気持ちが大事ということのようです。

 

このようにターゲットを絞ることによって提案商品が鮮明で、買い物客にとって生活のイメージがしやすいのではと思いました。

私が訪れた日は、狙い通りヤングファミリー層が多かったです。「そうか、若い人達はデザイン性の高いキッチン用品を使い、スタイリッシュなインテリアで暮らしたいのか」と納得。オシャレなインテリアの住まいで暮らしたいと思っている人が増えているのは、とてもよいことです。

 

 

   CIMG0503.JPG     CIMG0505.JPGのサムネール画像 

         

フランフランは外国資本の会社と思ってしまいますが、正真正銘の一部上場の日本企業です。設立は20年前で、福井県にて起業された会社と言うから驚きです。店を訪れて感じたことは、とにかく「楽しくてワクワクする」という感覚です。私でもそう思うのですから、若い人達はさぞかしでしょう。商品群のカラー展開はみごとで、陳列方法もダイナミックで洗練されています。建物はLAにある飛行機の格納庫をイメージして建てられ、まるで「ここはアメリカ?」と思わせます。 

  

   CIMG0518.JPG     CIMG0507.JPG

 

動物のぬいぐるみ(クリーチャーヴァレー)コーナーもありました。これは子供用ではなく、あくまでもインテリア用品です。

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Profileプロフィール

天方 幸子 天方 幸子(あまかた さちこ)
一級建築士
東京ガスリモデリング
リフォームデザイン研究所所長


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