住まいに関すること、インテリアのこと、日常のことなど・・・。わたくし、リフォームデザイン研究所長 天方が、素敵な暮らしのヒントをブログでご紹介いたします。是非、 ご覧ください。

インテリア

「シャルロット・ペリアン」の椅子

2012年1月20日 09:00

鎌倉にある神奈川県立近代美術館で開催していた「シャルロット・ペリアン展」に行って来ました。昨年の12月だったのですが、開館60周年・記念展が開催されていました。

 

thumbnail[5].jpg美術館の裏側からの眺めです。坂倉準三の設計として有名な建物ですが

「何となくコルビュジェの建物に似ているなぁー」と思いました。

 

神奈川県立近代美術館は鎌倉本館、別館と葉山館からなっています。鎌倉本館は1951年に完成した日本で最古の近代美術館です。

 

CIMG3882.JPG  建物の正面玄関側です。60周年を記念して「なぜシャルロット・ペリアン展なのかしら・・・」

 

シャルロット・ペリアンはフランスの建築家で、インテリアデザイナーでもあります。

1927年にコルビュジェのアトリエに入り多くのデザインに関わったそうです。

この頃、コルビュジェの事務所には坂倉準三と前川國雄がいたそうです。その後、ご主人の転勤で日本にも住んだことがあり、坂倉準三とは長い交友が続いたそうです。

 

w02[1].jpg日本に住んでいる頃のシャルロット・ペリアンです。魅力的な女性です。

 

坂倉準三が設計した美術館が60周年に・・・なるほど「シャルロット・ペリアン展」とつながりました。

有名なLCシリーズの椅子は一般的にコルビュジェのデザインだとされていますが、

デザインの基本設計を行ったのは、シャルロット・ペリアンだったそうです。

 

CIMG3889.JPG彼女のデザインした椅子で有名なのは、この「シェーズロング」(長椅子の意味)です。

 

この椅子の凄いところは、座ったまま体が寝た状態(脚が高く上がる)になるまで位置を変える事ができることです。今から60年も前に「こんなに美しいフォルムなのに機能的な椅子」がデザインされていたことに驚くのです。

 

「優れたデザイン」とはただ美しいだけではなく機能的であり、時代を超えて多くの人に愛され続けるものでなければならないことを教わりました。私達のリフォームの仕事も「全く同じことだなぁー」と改めて思い知らされました。

 

彼女がデザインした椅子で、とくに面白い椅子があります。

皆さんもどこかで1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

 

kamakura_2011_10_22-thumb-250x200-3798[1].jpg1枚の板を折り曲げて成型されている「オンブル」(日本語で影)というスタッキング出来る椅子です。

「天童木工」で製作されていましたが、現在は契約が切れたため作られていません。

 

影という名前がつけられたのには、こんなおもしろいエピソードがありました。

背もたれの高さがないので、テーブルの下に置くと影のようになり、テーブルが強調され美しく見えます。

この椅子はシャルロット・ペリアンが日本滞在時にデザインしたものです。文楽の人形使いの黒い衣装が、意識して見られないことにヒントを得てデザインしたものだそうです。この椅子を発想するきっかけになったのが文楽の黒子だなんて・・・。

「忘れていました!」こんな柔らかな発想のしかたがあると言うことを。

 

「お子様が独立された」後のリフォーム

2012年1月13日 09:00

お子様が独立され、広くなったお住まいを「全面リフォームした事例」をご紹介します。

お施主様は50代のご夫婦で、お二人とも音楽の趣味をお持ちでした。

リフォームのきっかけはコンロの故障からで「キッチンも取替えようかしら」と思われたことが始まりだったそうです。

 

大宮図面.JPG   

 ○   独立タイプのキッチンを、オープンな対面キッチンにしたい

 ○   リビングのインテリアを北欧風にして、大好きな音楽を楽しみたい

 ○   省エネに配慮した住まいにしたい

 ○   使いやすい収納を増やしたい

上記のご希望を伺い「快適で安心できるお住まい」をご提案しました。

 

大宮邸_023.jpgマンションの玄関とは思えないほどの広がり感で、戸建て住宅のようです。

 

玄関の壁には調湿作用のある壁タイルを貼りました。廊下に設けたニッチにも同材料のタイルです。ニッチの下の部分を床から上げて、間接照明を入れています。こうすることで廊下の床面が広がり、ギャラリースペースとして使えるようになりました。

 

大宮邸_057.jpg広々としたリビングには9.1chのサラウンドシステムが・・・・。

 

リビングと収納コーナーとの間の壁には、天然木のピーリング(化粧板パネル)を貼りました。木製の壁はインテリア性だけでなく、音の吸収も期待できそうです。

 

大宮邸_067.jpg 和室だった部分に「扉なしの収納コーナー」を作ったところに、このプランのポイントがあります。

 

私が注目したのは収納コーナーに扉を付けなかったことです。リビングに広がり感も出ましたし、ウォーク・スルーになっているので、使い勝手も抜群です。ピーリングを貼った壁は「切れ味の良いインテリアウオール」として、重要な役割を果たしています。

また収納コーナーの入り口に書斎コーナーを設けたことは、使いやすさの上でも最高です。

 

大宮邸_063.jpg書斎コーナーを設けたので、収納内が丸見えになりません

 

収納コーナーに設けた収納は、お施主様の支給品です。このような奥行きの浅い収納は、収納し易く取り出し易いのでぜひ参考になさって下さい。

 

大宮邸_077.jpgキッチンを対面式にしたのですが、油煙を考えガスコンロの前だけはあえて壁を設け、丸見えにならないようにもなっています。

 

「お施主様が、これからの生活をどのように過ごされたいのかを明確にされたこと」が今回のリフォームが「成功した秘訣」です。「生き生きしたお住まい」に仕上がったのは、お施主様のセンスの良さに導かれたからだと思います。

設計・施工はリヴィングモア城東店の鈴木こず恵と星明男が担当しました。

 

トイレのちょっとした工夫

2011年11月25日 09:00

リフォーム希望でアンケートを取ると、上位3番目くらいに上がってくるのがトイレリフォームです。最近は部屋が広く使えるので、タンクレストイレが主流です。そうなると手を洗うところが必要になります。

 

CIMG3554.JPG我が家のトイレでは、ゆったり洗える手洗い器が欲しかったので、壁を窪ませてしまいました。

 

リフォーム前は手洗い器付き便器でしたから、壁には手洗い器がありませんでした。リフォーム後は手洗いが欲しいし「少し大きいのがいいな」と思っていました。

トイレは狭いので、大きいのでは体に当たってしまうし・・・「そうだ、壁を窪ませてみよう」と思いつきました。隣の部屋が納戸だったので、手洗い器の上部を納戸側のオープン棚にしてみました。

 

CIMG3576.JPG納戸の扉を開けたところに、こんなオープン棚ができました。おもには薬箱の置き場所として使っています。

 

このように下の部分はトイレ側から使い、上部を納戸側から利用できるようにするなど、空間の有効利用はリフォーム時がチャンスなのです。また扉のないオープン棚は出し入れが簡単なので、我が家では納戸とキッチンにオープン棚を設けています。

 

CIMG3558.JPG トイレの飾りは紙で作られた鳥のアクセサリーです。

 

20年前ある雑貨屋さんで見つけて買ったものです。実際にこんなカラフルな鳥がいるのかどうかは分かりませんが、以来ずーっと我が家のトイレにブラブラと揺れながら住み続けています。

 

CIMG3561.JPG首を傾けている姿がなんともユーモラスで気に入っています。

 

インテリアの上級者は狭い場所でもセンス良くカラーコーディネートできるのですが、私にはそのセンスがありません。私と同じくインテリアに自信のない方は多くの色を採用せず、シンプルに白でまとめてみることをおすすめします。

 

私はこの赤い鳥を引き立たせるため、トイレマットやタオル、スリッパなどすべて白に決めています。

特に床がテラッコッタタイルなので「白い陶器(便器、手洗い器、石鹸入れなど)と白いタオル地の組み合わせなら大丈夫!」と冒険できない私です。

 

「インテリア・リフォーム」の世界

2011年11月 8日 10:00

築5年のマンションを買って「リフォームをした事例」をご紹介します。

お施主様は60代の女性お一人で、広い一戸建住宅にお住まいでしたが、将来のことを考えマンションに転居を考えられました。マンション購入を「中古にしよう」と決められたのは「終の棲家は自分の気に入った住まいにしたい」という強い希望からだったそうです「素敵な住まいで暮らしたい」を実現するための、住まい選びだと伺いました。

 

渡辺邸1.jpgリビングからダイニングとキッチンを見たところ。右側のグリーンの壁がアクセントになっています。

 

このマンションは新築してから5年しか経っていないので、改装前はほぼ新築同様でした。リフォームのご要望は内装替えで、全体を落ち着いた「ナチュラル・テイストにして欲しい」と言うものだったそうです。「素敵な住まい」にするにはどうしたら良いかを担当者は考え、そこでこの空間デザインを思いつきました。

このお宅のリフォーム・ポイントとは、なんと言っても食卓テーブルの上に取り付けた

「照明用の飾り梁」です。設計者の腕の見せどころでしょう。

 

渡辺邸2.jpgこの「飾り梁」にはダウンライトが2灯とペンダントが2灯、

天井に光を当てる間接照明のシームレスランプ(蛍光灯)が組み込まれています。

 

この照明用の梁が壁まで伸びて、同じ幅のアクセント・ウオールへとつながって行きます。

まるで梁が壁から分離して立ち上がって来たような錯覚さえ起こします。

この住まいの見せ場と言えます。

 

技術的には壁を手前にふかしたことで、梁の演出が生まれ、電気とテレビの配線が可能になり、全体的に凹凸の少ない美しい壁面が実現できたのだと思います。

 

渡辺邸6.jpgリビングにもアクセント・ウオールを設け、テレビを壁吊りにしました。テレビ上部には照明用の飾り棚を付けてあります。

 

デジタル・テレビは輝度が強いため「テレビの周囲を明るくすると目に優しい」と聞いたことがあります。この事例のように棚下ダウンライトはそのためにも効果的です。

 

   渡辺邸5.jpg        渡辺邸3.jpg 

 

リビングに続く洋室の壁一面だけをグリーンに塗装しました。    LDの壁の一部にもグリーンを配置し、素晴らしい色のバランスです。

 

床と建具(ドア)、キッチンも既存です。壁と天井には塗装用クロスに張替の上に塗装しました。決して大掛かりなリフォームではありませんが、クオリティーの高いセンスある住まいが完成しました。

設計・施工はリヴィングモア浦和店の福岡真実が担当しました。

 

こんな家に住んでみたい その⑥

2011年8月 2日 09:00

トトネスの駅から車で20分ほどのところにある小さな村に友人の家がありました。

トトネスの駅に迎えに来てもらって、トトネスの街やダーティントン・ホールを見学しながら到着したので家に着いたのは夕方近くです。

 

CIMG2831.JPG庭から見た全景です。数百年前の建物を15年前に買い取り、リフォームしたそうです。

屋根には太陽光パネルを設置し、温水は室内プールで使っています。

 

         CIMG2826.JPG     CIMG2838.JPG

 

広大な庭や畑もこの家の敷地です。隣地との境がどこにあるのか検討もつきません。

羊を飼っているように見えますが、農家に育ててもらっているようです。

裏庭には菜園もあり、夕食にはこの畑で採れたベイリーフと洋梨のサラダをいただきました。

葉野菜とフルーツの組み合わせはとても美味!

 

この家は昔々「小さな村の教会」の牧師さんの家だったそうです。数百年の間には、かなり痛んでいました。今回は屋根も壁も窓も取り替える、大掛かりなリフォームをしたそうです。寝室が7部屋もある大きなお住まいです。

「さぁーこれから皆さんとご一緒にお宅訪問です!」

 

CIMG2793.JPGこの部屋はバックヤード(勝手口)で、犬の部屋でもあります。

ロールスクリーンの柄と木製ベンチのクッションとが、この部屋に暖かみを演出しています。

 

  CIMG2816.JPG   CIMG2790.JPG

 

キッチンは居心地よく、夕食の後はここに座ったまま、おしゃべりに花が咲きました。イギリス人にとって憧れの調理器具

「オーブン付ガスコンロ」は24時間火が付いています。カバーを上にあげて鍋を乗せ調理するのですが、炎は見えません。

 

101_large[1].jpgキッチンの隣は豪華なダイニングルームです。天井高は2,7メートルもあります。

外壁は石積みで塗装仕上げ、壁の厚みは40センチもあるそうです。

 

          CIMG2795.JPG   CIMG2796.JPG

 

ダイニングルームの隣はリビングルームで、クラシックなインテリアです。

 

      千里.jpg   93_large[1].jpg

 

ゲスト用の寝室とバスルーム(浴室)。私達はこんなステキな部屋に泊まらせていただきました。

 

CIMG2810.JPG 木製の梁とインテリアが美しい屋根裏部屋です。淡い黄色のソファーとクッションがステキ!

 

CIMG2873.JPG朝食はコーヒーとフルーツサラダです。ドレッシングはかかっていないのに美味しいのです。

「なんておしゃれなのだろう。私も東京に帰ったらさっそく作ってみよう!」と思ったけれど・・・・。

 

104_large[1].jpg庭には風力発電もあり「個人の住宅にこんな設備が・・・」と驚きです。

 

CIMG2842.JPG広い果樹園もあってこれはリンゴですが、ほかに洋梨、プラムなどもありました。

 

イギリスの夜は9時ころまで空が明るく、時間を忘れて深夜まで話に夢中になりました。

「Mrs.Tさん、暖かいおもてなし、ほんとうにありがとう!」

明日はDartmauthの見学です、夢はまだまだ続きます。

 

デパート LIBERTY

2011年7月15日 09:00

リバティはロンドンで一番好きなデパートで、思い出すだけでワクワクします。

ロンドンの中心街、オックスフォード・サーカスにあります。

今から137年前にアーサー・ラセンビィー・リバティという人が家庭用品ファッションのために、始めたストアだったそうです。当初雇った2人の従業員のうち、1人が日本人だったというのにも驚きました。当初から日本や東洋の装飾品や布地を販売していたそうです。いまも日本の版画や東洋の美術品が販売されていますから、伝統になっているのかもしれません。インテリア用品や雑貨が充実している高級デパートです。

 

CIMG2661.JPGリバティは地下1階、地上5階の、イギリスでよく見かけるチューダー洋式の建物です。

現在は残念ながら外壁の一部が改修中でした。

 

現在の建物は今から91年前、2隻の木造船を解体した木材を利用して、創られたそうです。ということは「リユース材」で創られたということですから、現在も現役で使われているのが驚きです。建築技術が優れていたことの証だと思います。

 

CIMG2667.JPG建物は3箇所の吹き抜けがあり、売り場はその周囲を回遊するスタイルです。

日本でも、表参道ヒルズや横浜ランドマーク・タワーなどがこのスタイルをとっています。

どこからでも、どこで何が売っているのかが分かる仕組みです。

 

リバティと言えば、皆さんがご存知のリバティ・プリントがあります。そのもとになったのが日本の布だったといいますから嬉しくなります。リバティ・プリントは小さな花柄が特徴なので「ひょっとしたら小紋柄が元になっているのかしら・・・」などと空想してみます。

 

CIMG2676.JPG最上階にある家具売り場です。アーチの梁と漆喰の天井が美しい。

花柄のソファーがピッタリ似合っています。「こんなリビングを設計してみたい!」

 

CIMG2666.JPG最上階のフロアで、向こう側の売り場を見たところです。漆喰塗りの壁が美しい。

黒ずんだ梁の木彫が重厚感を醸し出しています。

 

CIMG2671.JPG吹き抜けの上部天井はスカイライトです。たっぷりの自然光が下の階まで降りています。

 

CIMG2673.JPG 階段室も全て木製です。まるで住宅の階段のようです。

 

板張りの床を歩き、木製の手すりに触れながら「美しい物を見て歩く」それだけでも最高に贅沢な気持ちになります。「ここだけにしかない」という物を探すにはぴったりのデパートです。

 

エシカルという考え方

2011年6月24日 09:00

6月のはじめ、東京ビックサイトで開催されたインテリア・ライフスタイル展に行って来ました。日本で最大級のインテリア用品(生活関連用品)の見本市です。

私はリフォームの仕事をしているので、インテリアには敏感でありたいと思っています。

この展示会には世界中から、今が洵のトレンド商品が集まるのでたいへん刺激的です。

 

CIMG2450.JPG会場ではエコの時代を反映してグリーン関係のブースがたくさんありました。

 

CIMG2455.JPG花瓶のブースもナチュラルテイストが主流です。

 

CIMG2451.JPG牛乳パックの中で育てる「食べるグリーン」です。

「とれたてフレッシュなグリーンをどうぞ」という展示が新鮮です。

 

CIMG2464.JPGカラフルな壷は加湿器です。

 

CIMG2468.JPG美しいデザインの照明器具や器の展示です。日本製はどんな商品も洗練されています。

 

この会場で、あるトークショーに出会いました。

タイトルは「エコからエシカルへ エシカルLIFEのすすめ」というものでした。「エシカルって

なんだ?」という興味から聞かせていただきました。

 

CIMG2535.JPGエシカルライフをしている人のことをエシカリアンと言うそうです。表紙のデザインは野菜の子供達で、

画家でイラストレーターの天野嘉孝さんのデザインです。エシカリアンの記念すべき創刊号です。

 

エシカルとは英語のエシック(倫理、道徳)の形容詞で、意訳すると「良心に叶った、良心に恥じない」というような意味として使っているようです。

1987年設立の財団法人:地球環境財団は「地球の健康を考え、創る会」を立ち上げ、エコ活動をすすめてきました。ここにきて我々の生活全般に、この考え方を強力に広げるため「エシカルライフのすすめ」を宣言したそうです。分かりやすく説明をすると「食べるものには農薬は使わない」とか「木材を伐採したら植樹をする」とか「人と地球に負担をかけない」そんな考え方です。

たしかに「エコライフ」というよりは「エシカルライフ」としたほうが、身近で広い意味に捉えられるように思えます。

 

CIMG2537.JPG「チーム・グリーン」はエシカルな商品を扱う会社です。オーガニックのお菓子から化粧品まで

いろいろな商品を扱っています。渋谷の東急東横店に出店しています。

 

私はもっといろいろなことを学び知識を広めて、地球に負担をかけないエシカルハウスを作るために、エシカルリフォームを心がけたいと思いました。

 

タペストリーのちから

2011年4月22日 09:00

私は数本のタペストリーを持っています。ロンドンにいる妹が染織家でいてくれるおかげで、ことあるごとにタペストリーを織ってもらっています。

 

CIMG2050.JPGリビングに10年以上掛け続けているタペストリーです。

 

CIMG1877.JPG小さな壁いっぱいがカラフルです。家に入って最初に目が行く壁に掛けてあります。

 

青山の家にリフォームをして移り住んだとき、妹がお祝いに織ってくれたものです。

赤、オレンジ、グリーン、白の絶妙なコンビネーションです。

我が家のインテリア計画は暖かい色でアクセントをつけたいと思っていたので、この色の組み合わせは大変気にいりました。

 

CIMG2049.JPGいろんな色に染めた糸で、ひも状に織ったタペストリーです。

 

この「紐」とよばれるタペストリーは色の組み合わせが決めてです。繊細なのに重厚感があり、作り手の意気ごみが感じられる作品です。複雑に重なり合う色たちが絶妙に調和しています。布と言うよりは「布の束」と表現したいような存在感があります。

 

CIMG2048.JPG 薄紫色がベースで透明感があります。天井の高い部屋にとてもよく似合います。

 

タペストリーの魅力は色や素材感に加え、なんといっても手仕事の跡が感じられるところにあると思います。部屋のなかに1枚掛かっているだけで暖かくホッとさせられます。

 

リフォームの仕事をしていると、お客様からインテリアのご相談を受けることがあります。

建築でインテリアといえば床、壁、天井の素材である内装材のことを言います。

建築で担うインテリアはできるだけ色を少なめにして、シンプルな仕上げにすることが望ましいと思っています。

 

CIMG1875.JPGこの織物は絣(かすり)織りです。15年以上も経っているのに古さは感じないうえに、いつ見ても新鮮です。

 

リフォーム工事が終わったら、まず家具やカーテンでインテリアのベースを作ります。そのあとで空いている壁に絵やタペストリーを配してみてください。そのあとアクセントとして忘れてならないのは観葉植物やスタンドなどの間接照明です。

このようにしてインテリアを完成させるのですが、あれもこれもと一度に揃えないほうがよいと思います。時間をかけて「自分の住まいはどんな感じにしたいのか」と確認しながら計画してください。

そんなときタペストリーは予想以上に大きな威力を発揮してくれます。

 

リフォームでカナダ製のドア採用

2011年2月 4日 09:00

リフォームで部屋のドアを取り替えることはよくあることです。そんな時にどんなドアを採用するかは、誰もが迷うところです。

私は過去に2度の自宅リフォームを経験しています。1回目の時には日本製の既製品と建具屋さんに依頼して造ったものの混在でした。2度目の時には輸入のドアを使ってみたいと思っていました。

 

CIMG1705.JPG個室2部屋とトイレのドアをカナダからの輸入ドアにしてみました。

 

カナダからの輸入ドアは価格も安いしデザインもよいのですが、ショールームで実物サンプルを見て決める訳ではないので冒険です。材質さえ気に入れば多少の難は見逃そうと思っていました。品質が分からない製品をお客様のお宅で採用するのは難しいので、まず自宅に取り入れてみました。

このドアは米松の「框ドア」です。高さは2メートル3センチ2ミリあります。最近の流行からすれば少し低いほうでしょうか。価格は2万5千円でしたから、かなり安いと思います。

 

CIMG1709.JPGドアノブはついてきませんから、日本製のレバーハンドルを選びました。

 

ドアは米松のムク材なので重くてドッシリしています。重いドアには丁番が3カ所は必要で、ドアノブもしっかりした造りのものが合います。開閉の際に「バシッ」という重厚感のある金物を選んでください。

このドアは無塗装品(塗装をしていない素地のまま)なので、汚れ防止のためクリア塗装をしました。好みによってペンキを塗ることもできます。

我が家では床にテラッコッタ・タイルを貼ったので、ドアは木製素地のままが似合うのではないかと思いました。時間が経つにつれて木肌に色がつき、現在は暖かい色合いになっています。ムク材を素地で使う楽しみはこんなところにもあるのです。

 

CIMG1711.JPGこうして見ると、田舎屋のローカを歩いているような錯覚をおこします。

 

リフォームで室内インテリアをどのように仕上げるのかは、使う建材の選び方によって決まります。我が家はカントリー風にリフォームしたので、都会的な住まいではありません。でもそんな「田舎暮らし風」が落ち着けて気に入っています。

 

リフォームの楽しさ発見・ 間接照明 編

2011年1月14日 09:00

リフォームを仕事にしていると、楽しい経験がたくさんできます。

古くなった部屋を見違えるほどオシャレな部屋に造り替えたり、狭い部屋を広くしたり、「思ってもいなかった!」と言われるようなサプライズ提案もときどき披露します。

 

CIMG1407修正前.JPG食卓テーブルの奥にある柱が、空まで伸びて行っています。

 

この柱のように見えるのは柱ではありません。実はキッチン側にある冷蔵庫を囲っている3面の壁です。空から降りてくる光の中に伸びて行っているように見えます。まさにサプライズの提案です。

ここで威力を発揮しているのが天井フトコロに設けた「間接照明」です。間接照明というのは光源(照明器具)からの光が一度壁などに当たり、反射させる照明方法のことを言います。直接照明より照度は低くなりますが、光りが柔らかくなります。

 

 

CIMG1410.JPG二枚の壁の間に入れた間接照明。足元に光がこぼれています。

 

この二枚の壁はリビングが丸見えにならないために立てた玄関の壁です。空間が少しでも広く感じるように壁の高さを低くしました。壁を二枚に分割したのは間接照明を入れ玄関ホールの奥行きを出すためです。ホームパーティのときなどには「いらっしゃいませ」の気持ちを込めて花を置いてみますが、優しい光があたりステキです。

 

CIMG1421.JPG食卓テーブルのペンダントライトはルイスポールセン社のPHランプです。

デザインはデンマークのポール・ヘニングセンです。

 

この照明器具はシェードが美しいだけでなく、光もデザインされています。間接照明の原理を使った素晴らしい作品だと思います。我が家のランプは10年前のモデルなのでテーブル面が少し暗いです。オリジナルはこの暗さによって洩れる光を際立たせたのではないかと思います。最近のPHランプは改良されていて、テーブル面が明るくなるよう最下部が曇りガラスになっています。しかしどこからのぞきこんでも光源は見えないようになっています。

 

間接照明は「どこからともなく差し込んでくる」かのように見える光が魅力です。その「どこからともなく」というところに魅力を感じています。

 

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Profileプロフィール

天方 幸子 天方 幸子(あまかた さちこ)
一級建築士
東京ガスリモデリング
リフォームデザイン研究所所長


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