住まいに関すること、インテリアのこと、日常のことなど・・・。わたくし、リフォームデザイン研究所長 天方が、素敵な暮らしのヒントをブログでご紹介いたします。是非、 ご覧ください。

2011年12月

銀河鉄道の夜

2011年12月27日 09:00

12月14日NHK放送・宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の「悲しみから希望へ」を見ました。

解説者はオーストラリア国籍の「ロジャー・パルバース」です。彼は小説家ですが、映画の脚本を書いたり、「戦場のメリークリスマス」の助監督としても知られています。

44年前に初来日して以来、宮沢賢治を研究しています。彼が翻訳したことで世界中の人が宮沢賢治を知ることになったそうです。

 

「宮沢賢治の作品をなぜ外国人が解説しているのだろう・・・」と不思議に思いながら、ついついテレビに見入ってしまいました。

 

CIMG3825.JPG凪いでいる海、のどかにヨットが浮いています。こんな美しい海がなぜ・・・・。

 

3月11日の東日本大震災により東北地方は甚大な被害を受けました。私達はテレビや新聞で被災地の悲惨さを知り、東北の方々の「我慢強さと、辛さに立ち向かう勇気」を目の当たりにしました。

パルバースさんは「銀河鉄道の夜にはこの悲しみを乗り越える賢治からのメッセージがある」と言います。

 

賢治は「銀河鉄道の夜」を列車に乗って宇宙を旅する物語として書いています。

彼は2年前に最愛の妹トシを失い、この作品はその深い悲しみを乗り越えるために書かれたのではないかと解説していました。

 

賢治が「銀河鉄道の夜」を通して伝えたかったことは、悲しみを乗り越えるのに「相手の幸福のために行動すること」そうすることで自分も幸せになれるという真実を伝えたかったのではないかと・・・。

 

東日本大震災を振り返ると、家を流された被災者の方々でさえ「私よりまだまだ大変な人がいる、私になにかできることはないだろうか」と言っているそうです。

他の人のことを他人事として考えるのではなく、みんながお互いに相手を思いやれば、

どんな大きな悲しみもやがては乗り越えられると教えられました。

 

CIMG3839.JPG 夕日に霞む富士を背に、帰港する小船が浮かぶ海・・・。

また明日には太陽が昇り、希望にあふれた新しい一日がはじまります。

 

                          来年こそは皆様にとりまして

        素晴らしい年でありますようお祈りいたします。

 

夜の浅草寺

2011年12月20日 09:00

浅草駅のほど近く「ねぎま鍋」で有名な「浅草一文」というお店で、仕事仲間と忘年会をしました。「ねぎま鍋」は葱と鮪(マグロ)白菜、きのこが入ったお醤油ベースの鍋です。

「江戸の人は当時から、お醤油の濃い味が好きだったのね~」と思わせる味で美味しかったです。

風もなく気持ちの良い夜だったので、お店を出たあとみんなで散歩がてら、浅草寺(せんそうじ)の境内を散歩しました。通常は表参道の入り口にある雷門から入って参拝するのですが、この夜は本堂の裏から入ったため、逆コースになりました。

 

CIMG3848.JPG 浅草寺本堂で「今年一年の無病息災を感謝」「来年の安泰を祈願」いたしました。

 

浅草寺は東京都内最古のお寺で、ご本尊は聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)です。

観音菩薩をご本尊とすることから「浅草の観音さま」とよばれ、親しまれて来たそうです。浅草寺の由来は、推古天皇の時代(1400年前)にさかのぼると言われています。

 

CIMG3850.JPG 本堂を背にすると、目の前に美しい宝蔵門が浮かびあがります。

善男善女の仲間達は楽しそうです。

 

宝蔵門は本堂と雷門の間にある入母屋造の二重門(2階建てになっている門)です。

暗闇のなかに浮かび上がる二重門は、息を呑む美しさです。昼間は参拝客で混雑しているせいなのか、こんなに美しい形をしていたとは今まで気がつきませんでした。

 

CIMG3854.JPG本堂の西側にそびえ建つ、48メートルの五重塔です。

ライトアップのおかげで、細かい細工までくっきり見えその美しさが際立ちます。

 

CIMG3859.JPG仲見世のシャッターが閉まっているので、華やかな紅白の餅や駒のお正月飾りが目に飛び込んできます。

 

私が子供のころ母が山から枝を取ってきて、赤い色粉を混ぜたピンクの餅と白い餅を、茶の間の天井に飾ってくれたのを思い出します。 この飾りが部屋の中に飾られると、子供たちはお正月が近いことを知りウキウキしたものです。

 

CIMG3861.JPG表参道の入り口にある、かの有名な雷門です。このお寺の山号は「金龍山」というそうです。

 

向かって右に風神像、左に雷神像を安置しているので、正式には「風雷神門」というそうですが親しみを込めて「雷門」と呼ばれるようになったそうです。

 

暗闇のなかにそびえ立つ荘厳な建物を鑑賞していると、身の引き締まる思いがしました。

人混みを避けたいと思われる方には、ぜひ夜の参拝をおすすめします。

 

セント・メリーズ・インターナショナル・スクール

2011年12月16日 09:00

友人がセント・メリーズ・インターナショナル・スクールの音楽の教師をしています。

「最近、学校を建て替えたので見学に来ませんか?」と誘っていただいたので、行って来ました。

 

CIMG3692.JPG正面玄関です。インターナショナル・スクールに入るのは初めてのことです。

 

セント・メリーズは世田谷区瀬田にあり、田園都市線の二子玉川駅が最寄駅です。

1954年(今から57年前)にキリスト教のカトリック教会により設立された学校です。この学校は幼稚園から高校までの男子校です。生徒は多国籍で、おおよそ60カ国から集まった生徒が在籍しています。(国籍に関しては毎年変動するそうです)

 

CIMG3696.JPG全ての教室の壁には、十字架のキリスト像がありました。

 

設立されてから54年が経過し、校舎が老朽化したため、3年かけて全ての校舎を建て替えたそうです。設計者は  エドワード・鈴木で、この学校の卒業生です。

 

CIMG3694.JPG小学校低学年の教室です。天井に紙製の「巨大な赤いクモ」や「くじら」が下がっていて楽しそうです。

このひと手間が、子供に与える影響が大きいのです。

 

校舎内でひときわ目を惹いたのが、廊下の壁に貼られた子供達の作品展示コーナーです。

私が注目したのは、作品展示パネルの背景の色紙です。ベースになる色紙を一面に貼ったことで作品が引き立っています。

 

CIMG3698.JPG廊下もタイルカーペット敷きで、学年によって色分けしてあります。赤は低学年エリアです。

 

                  CIMG3699.JPG         CIMG3700.JPG

 

隣の教室はブルーの色紙が貼ってあり、手をつないでいる人形は、どうやらこのクラスの生徒のようです。

 

こんな「なんでもないこと」のように見える演出も、子供にとっては自分の存在が認められているようで嬉しいに違いありません。

 

CIMG3719.JPG体育館のマットの床もカラフルです。中学生が、大音響のなかエアロビクスのような授業を行っていました。

 

CIMG3714.JPG温水プールでは高校生が水球の授業をしています。1年中プールを使えるなんてうらやましいです。

親達が見学できるように、プールの上部には見学用デッキもありました。

 

この他にも吹奏楽教室、絵画教室、化学実験室、建築学教室などなど「専門的に学ぶことができる環境」が整っていました。

特に小、中、高の学校は、学生自身が自ら進んで「学びたい」と思えるような環境を作ることが大切です。

日本の学校は施設のほかにも、まだまだ学ぶことがあるのではないでしょうか。

 

波の「manimani」

2011年12月13日 09:00

ブティック「ヴィヴィアン・タム」で出会った「つちやまりさん」の器を訪ねて葉山まで行って来ました。

 

CIMG3798.JPG森戸海岸からの眺めです。冬の海に富士山が霞んで見えます。

 

とは言っても彼女の工房を訪ねたのではありません。「つちやまりさん」の作品を扱っているという、葉山の  海岸通り沿いにあるCafe・manimani(カフェ・まにまに)を訪ねました。

 

CIMG3801.JPGカフェの建物は周囲に溶け込み、うっかり見過ごしてしまいそう。

 

CIMG3803.JPGお客様を迎えるためのディスプレイ、センスの良さが伺われます。

 

CIMG3816.JPG店内から森戸神社の鳥居が見えます「こんな真ん前なんです!」

 

ちょうどお昼時だったのでランチをいただいたのですが、期待通りの美味しさです。

 

CIMG3812.JPG「ありました、ありました」まりさんの作品にご飯が載って出てきました。

 

写真なので、味をお伝えできないのが残念ですが「繊細で、こびない味」というのがぴったりです。

 CIMG3648.JPGご飯はまりさんの作品にも共通するものがあります。  

 

    CIMG3811.JPG    CIMG3815.JPG

 

お皿の内側は藍色で、側面はカラフルな絵柄です。 「それがなんとも魅力的!」

 

CIMG3818.JPG小鉢は麹漬けのお漬物です。絵のような野菜の組み合わせ「味も絶品」でした。

 

「毎日でも食べたいなぁー」と思えるような「懐かしい、やさしいご飯」です。

決して都会のレストランでは「戴けない味だなぁー・・・そうそうお母さんの味」でした。

 

CIMG3822.JPG店内で使われている食器は「つちやまり」さんの作品です。

 

「manimani」は まりさんのお母様と妹さんが経営する店だったのです。

お料理好きなお母様と妹さんが「まりさんの焼いた器でお料理を出したい」というのがこの店を開くきっかけだったそうです。

「manimani」という屋号は、万葉集の「波の間に間に・・・」から引用したそうです。

私は森戸海岸の浜辺から、海に浮かぶ富士山を眺めながらこの店に入りました。

そのアプローチと店の雰囲気からなのか、タイムスリップしたような感覚に襲われました。

 

CIMG3821.JPG手洗い器も「まりさんの作品」です。森戸海岸から見える景色が絵になっています。

 

CIMG3799.JPG森戸神社の横からは絶景ポイント「手洗い器の絵柄はこの眺めです!」

 

青山のブティックで「偶然見かけた器」に誘われて葉山まで来てみたところ、たどり着いたのがこのお店でした。

私は「つちやまりさん」の作品に出会い「インテリアとしても使ってみたい」と思いました。部屋にポンと置くだけで、「決まった!」と言える空間が作れそうです。

そしてこのお店には、私が都会生活で「忘れてしまっていた大切なもの」が確かにありました。センスの良い「つちやファミリーワールド」にも触れることができました。

近くに住んでいたら「きっと、通っていただろうなぁー」と思ったほどです。

 

ハゼノキの紅葉

2011年12月 9日 09:00

我が家のベランダにも紅葉(こうよう)の季節がやってきました。

紅葉といえばもみじが代表格ですが、我が家の紅葉する樹は「ハゼノキ」です。

 

CIMG3776.JPG真っ赤に紅葉した葉が青空に映えてきれいです。

 

室内からもベランダの秋を充分に堪能できます。

この樹がいつ頃から我が家にあったのか定かではありません。誰が買ってきたのかさえ、忘れてしまっています。つい先日まで、樹の名前も知らなかったのですから薄情なことです。

 

CIMG3078.JPG右側がハゼノキで左がニセアカシヤです。夏になるとこんなに茂って、室内を緑色に染めながら暑さを遮ってくれました。

 

最近までこの樹に誰も関心を示せなかったのは、背丈が50センチほどで花も咲かない小さな樹だったからです。それでも1年に1度、秋になるとベランダの片隅で真っ赤に紅葉し、秋の風情を演出してくれていました。その一瞬のためだけに育てていました。

 

CIMG3726.JPG2~3年前に大きな植木鉢が空いたので移し変えてみたところ、こんなに大きくなってしまいました。

 

特に今年は暑い日が続いたせいか、いきなり50センチは伸びたと思います。「秋になったらきっと紅葉が綺麗だろうなぁー」と思っていたら・・・。

 

CIMG3782.JPGこんなに真っ赤になってくれました。

 

今年の夏、我が家にやってきた友人が「あら、これはハゼノキじゃない?」と言うではありませんか。「えっ!ハゼノキっていう名前は聞いたことはあるけど、これがそうなの?」

ということで我が家の樹も正式に「ハゼノキ」と認定されました。

 

CIMG3779.JPG夜、室内からはこんな感じ!ベランダの照明を灯し「紅葉」を楽しみつくしています。

 

その時友人が「ハゼノキって紅葉はきれいだけど、かぶれるのよね~」とポツリ・・・「ええっ、もしかして今までベランダで作業するたびにブツブツかぶれていたのはこの樹のせいだったの~~知らなかった」と聞いてビックリです。

ハゼノキはウルシ科の樹で、ウルシほど強くはないが「かぶれることがある」と知りました。かぶれるのは嫌なので、残念だけど今年限りで切ってしまおうと決心していた私でしたが、このみごとな紅葉に「もう1年様子をみてみようかなぁ」と迷っています。

 

「ヴィヴィアン・タム」のデザイン

2011年12月 6日 09:00

青山の裏通りを散歩していると突然、あるブティックの前でこんな光景が繰り広げられていました。店の名前は「VIVIENNE・TAM  ヴィヴィアン・タム」です。

 

CIMG3641.JPGよく見ると、店の前で野点(のだて)が行われていました。

 

野点(のだて)とは、屋外で抹茶をたてて楽しむ茶会のことです。秋のイベントでのパフォーマンスだとは分かったのですが「なぜお手前なのかしら・・・」という疑問が消えません。

 

CIMG3646.JPG赤いドレスの女性がお手前をし、後ろには着物をきた二人の男性がお行儀よく立っています。

 

店名の「ヴィヴィアン・タム」は中国 広東省生まれの女性デザイナーの名前です。 

ヴィヴィアン・タムは現在ニューヨークをベースに活躍している、世界的に有名なデザイナーです。

日本には12年前神戸に出店したのが始まりで、現在日本全国で20店舗の店があります。

 

CIMG3746.JPG店内はこんな感じ、でも気楽に入りやすいです。

 

私が「ヴィヴィアン・タム青山店」で始めて彼女の洋服を見たのは5年前のことです。その時のことは忘れもしません、全身に電気が走るほど感動したことを思い出します。

私はファッションには知識もなく「ただ好きか、嫌いか」だけの視点でした。ところが彼女の洋服からはデザインの力とでも言うのでしょうか「洗練されたデザインの凄さ」のようなものが迫ってきたのです。それ以来、ときどき美術館に行くような気持ちで店を覗いています。私がもう少し若かったら、きっとヴィヴィアン・タムの洋服にのめり込んでいたかもしれません。

 

CIMG3756.JPG中国伝統デザインのモチーフが実にセンスよく使われています。

 

CIMG3753.JPG アジアの伝統的刺繍やビーズ細工などもすばらしいのです。

 

ヴィヴィアン・タムの魅力は伝統的なオリエンタルデザインモダンの融合にあるとされています。彼女の才能は洋服デザインだけにとどまらず、ヒューレットパッカード社のパソコンやipodカバーのデザイン、有名ホテルのロゴなどをデザインしたり、各方面でその才能を発揮しています。

 

CIMG3648.JPGヴィヴィアン・タムは洋服やさんなのに、店内でこんな器が売られていました。

 

「あっそうかぁー、この器を見てもらいたくて、野点の演出にしたのかも・・・」

と思えるほど美しいのです。陶器というよりも紙で作られているような、手にすると壊れそうに見える器です。「いままで一度も出会ったことがない」と思わせる器です。

「この器はヴィヴィアン・タムのデザインなの?」と尋ねたところ「いいえ、つちやまりさんという人の作品です」との答えです。この器の不思議な魅力を、もっと知りたくなりました。

 

修善寺の名物蕎麦屋さん

2011年12月 2日 09:00

スポーツの秋、修善寺に行ってテニス、ゴルフ、バトミントンをして来ました。

東京から車で行くと、3時間くらいで修善寺温泉街に到着です。ちょうどお昼になったので、「やっぱりお昼は蕎麦だよね~」と言いながら、とある蕎麦屋に入りました。

 

蕎麦屋.jpgいかにも歴史がありそうな「独鈷そば大戸」という店です。

 

店名の独鈷(とっこ)とは仏具のことで、メニューの表紙には「弘法大師ゆかりの、手に持つ仏具のこと」と書いてありました。僧が行脚中など、山中では護身用として武器にもなったそうです。とすると「弘法大師は諸国行脚の途中で修善寺を訪れたらしい・・・」

 

CIMG3760.JPGざる蕎麦を注文すると、最初に出てきたのが葉っぱがたっぷりの「山わさび」です。

 

 

CIMG3763.JPG 葉っぱをサワサワさせながらおろしていると・・・

 

 

CIMG3761.JPG店の一番人気の「ざる蕎麦セット」が目の前に・・・

 

タレにわさびをたっぷり入れていただくと、わさびの香りがお蕎麦にピッタリでとても美味しいのです。この店が人気なのは、お蕎麦というより「葉っぱがたっぷりついたわさび」にあるのではないかしら・・・。

 

CIMG3766.JPG 修善寺の温泉街を流れる桂川です。右手の茶色い建物が蕎麦屋さんです。

 

修善寺温泉街の中央あたりに「修善寺温泉発祥の湯」と言われている「独鈷の湯」があります。この温泉には心温まるエピソードがありました。

 

諸国行脚中の弘法大師が修善寺を通りかかったとき「桂川の水で病気の父親の体を洗っている親孝行の息子」に会ったそうです。弘法大師は親孝行の息子にとても関心し、独鈷(先が尖っている)で川の岩を打ち霊湯を湧き出させ、温泉療法を伝授したという逸話が残っています。昔話に出てくるような、ほのぼのとした良いお話です。

 

栃木県の日光にも「弘法大師ゆかりの地」とされている「独鈷沢」というところがあります。弘法大師は諸国行脚しながら「独鈷」を使っていろいろなところに、清泉や温泉を湧き出させていたのですね。そんな弘法大師の話に感銘を受けながら・・・

 

CIMG3772.JPG 私は御殿場アウトレットにも立ち寄りました。

 

CIMG3770.JPGそんな私ですが、そこから見える「美しい富士山」には完全に脱帽でした。

 

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Profileプロフィール

天方 幸子 天方 幸子(あまかた さちこ)
一級建築士
東京ガスリモデリング
リフォームデザイン研究所所長


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