2011年10月28日 09:00
箱根湯本駅から歩いて15分程のところにある「早雲寺」に行ってきました。
早雲寺は、大永元年(1521年)今から490年前、北条早雲の遺言でその子北条氏綱によって建立されたお寺です。北条家の菩提寺には北条5代のお墓があります。
北条早雲は戦国時代初期の武将で、初代の小田原城主として知られています。
早雲禅寺、本殿の門です。
お寺の周囲は漆喰の塀に囲まれ、境内には見事な樹木が生い茂っています。
この門は本殿の手前にあるのですが屋根の上に「めずらしいものを発見!」
可愛らしい花が屋根瓦の両端についています。芍薬のような花飾りは、仏教建築では伝統的なものなのでしょうか。
屋根傾斜のはね上がりの手前、ちょうど良いところに「瓦の花が・・・」と思わずパチリ!
振り返って見ると、苔むした境内が広がります。鬱蒼とした樹木に覆われています。
このお寺は北条一門の香火所(お線香を焚く所)として、その盛衰をともにしてきた歴史があります。お寺には北条文化の香りを伝える数多くの文化財が残されています。
国の重要文化財として織物張文台と硯箱や北条早雲の肖像画があります。
今年の11月5日(土)と6日(日)には「寺宝と襖絵特別公開」があるそうです。歴史に興味のある方はぜひ訪ねてみてください。
本殿の裏にみごとな日本庭園がありました。
山の上には茅葺の建物がひっそりと佇み、その斜面に力強くも繊細な美しい庭がありました。
私は「茅葺屋根の建物と庭」の組み合わせがあまりにも美しいので、しばらく固まってしまい、立ち去ることが出来ませんでした。恥ずかしいのですが、感動して泣きそうになったほどです。
この庭は北条早雲の3男である北条玄庵が作ったとされています。玄庵は幼い頃から俊才で、それを恐れた早雲が僧にしたと言われています。玄庵は文武両道に通じ、文人としては連歌、茶の湯、一節切(尺八のような楽器)の名手でした。庭まで作ったのですから、今でいう文化人だったのかもしれません。
玄庵は豊臣秀吉に滅ぼされる8ヶ月前に亡くなりましたが、98歳まで長生きしました。歴代の城主にとって後見人の役割を果たしたと言いますから、北条家にはなくてはならない人だったようです。
茅葺の屋根が美しい、神奈川県指定重要文化財の梵鐘(ぼんしょう)です。
境内にある枝垂れ桜はとても美しいそうです。春の桜の頃に「また訪ねてみたいなぁー」と思いました。
2011年10月25日 09:00
秋になると急に北海道のジャガイモが食べたくなります。
スーパーに行っても買えそうに思うのですが、豪快に食べるには小さな袋に入っているのではなく、大きな箱でドカンと欲しいのです。まあーこれは田舎育ちのせいなのかもしれません。
「親戚から贈っていただきました!」倶知安名産のジャガ芋(男爵)10kgです。さっそく近所にお裾分けです。
ジャガイモはなぜ北海道なのでしょうか。
男爵イモは函館の「川田龍吉男爵」という人がイギリスから輸入し栽培させたことで、その名前の由来になっています。明治41年(1908年)今から100年前のことです。
川田男爵は函館ドックの専務取締役だったそうですから、イギリスに行って美味しいジャガイモを食べたのかもしれません。
北海道は開拓時代で食べるものが無い時代、北国の栽培に向いているジャガイモが多くの人を救ったのだと思います。
私は子供の頃、ジャガイモばかり食べさせられたせいで、ジャガイモが大嫌いでした。
大人になってからは「どうしてこんな美味しいものを嫌いだったのかしら・・・」なんて不思議に思ったほどです。
男爵イモの特徴は見た目がゴツゴツしていて、芽の部分の窪みが深いことです。皮をむくのがやっかいです。
北海道は1年のうちの半年は冬ですから、ジャガイモ、ニンジンなど野菜は土に掘った穴に大量に保存しておきます。真冬に大人たちが雪の下からジャガイモを掘り出していたことを思い出します。
北海道出身者は男爵イモをホクホクに茹でて「バターとイカの塩辛」をつけて食べるのが好きです。先日、私も鍋にいっぱい塩茹でにし「こふきイモ」を作り、イカの塩辛を乗せていただきました。
親戚がジャガイモと同時に、この大量のカボチャも贈ってくれました。
我が家は土の庭も無いので、穴を掘って保存することもできません・・・どうしよう・・・。
ご近所の方々は「カボチャを1個のまま、差し出されても困るかなぁー」と気遣いながらも、おずおずと「カボチャもどうぞ・・・」とお裾分けしてしまいました。
2011年10月21日 09:00
表参道の街灯には1年を通して色々なフラッグが下げられています。
この2枚のフラッグは「原宿商店会」のイベント告知ですがオシャレです。
デザイナーズ・ウイークも近いし「やっぱり表参道は違うわね~」と思っていると突然、こんな恐ろしい鬼が立っていました。
ブランド街とのミスマッチに「なまはげ」も居心地が悪そうです。
鬼の赤面がジジナマハゲで青面がババナマハゲと言われています。
「本物のナマハゲでーす!」とスピーカーで言っていたので、どうやら本物のようです。
外国の方も楽しそうに「ナマハゲ」と記念写真を撮っていました。「ナマハゲと言えば確か秋田県なのではなかったかしら・・・」と思っていると、こんな看板が目に入りました。
青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県の6県を応援する「がんばろう東北!」の看板です。
今年ばかりは「ナマハゲ」も「東北6県を応援するぞ!」との意気込みでしょうか。
「ナマハゲ」は鬼の面をかぶり「怠け者を懲らしめ、災いをはらい祝福を与える」という意味があるそうです。
ここは表参道交差点のほど近く、表参道ヒルズの近くにある「表参道・新潟館ネスパス」は新潟県のアンテナショップです。
東北6県を応援し「がんばろう!」と力を合わせています。私も北国の出身者、微力ながら応援したくなりました。いつもは新潟の物産品が並んでいる店内には、ところ狭しと東北6県の特産品も並んでいました。
実りの秋を演出して黄金色の穂がディスプレイされています。「風評被害なんかに負けるな!」と気持ちで応援。
やっぱり私の目は「おつまみ」コーナーで止まります。
ここでは、新潟県出身者でなければ知らないような「めずらしい食材」を買うことができます。お正月には餅つき大会があったり、めずらしい郷土料理にも出会えます。
この郷土館の「ネスパス」という名は何となくオシャレです。由来はN'ESPACE(ネスパス)の「N」は新潟のNだそうです。「ESPACE」はフランス語でスペースを意味するそうです。「ネスパス」は完全な造語です。
「おしゃれな名前!」と思っていたのに「なぁんだ・そうだったのか~」とネーミング過程が想像できて愉快でした。
2011年10月18日 09:00
フレグランスは「香りの芸術」だと言われています。
どこからともなく漂って来る「良い香り」に、思わず深呼吸してしまいたくなることがあります。「これはまさに癒しだぁー」と鼻をヒクヒクさせてしまいます。
サンタ・マリア・ノヴェッラの石鹸で、香りはアイリスです。上品な大人の香りが漂います。
石鹸のパッケージはこんなにシンプルで上品です。
サンタ・マリア・ノヴェッラの石鹸をプレゼントしていただきました。手提げの紙袋を手にしただけでフワッと香りが立ち昇ります。風に乗って運ばれてきたような「繊細で軽やかな香り」でした。今までの経験で「石鹸と言えば香りの強いもの」と思っていた私には、ちょっとした驚きでした。
「サンタ・マリア・ノヴェッラ」のことは今回初めて知ったのですが、魅力を感じたもう一つの要因はその歴史にありました。
800年前にできたフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会です。豪華な装飾を施されたファサードはタイル張りです。
カトリック教会で聖母マリアを記念する教会堂です。
この教会の広場に隣接して、800年の歴史がある世界最古の薬局「サンタ・マリア・ノヴェッラ」があります。当時の修道僧たちが、教義と癒しの実践を広めるため、薬草を栽培して薬剤を調合したのが始まりだそうです。この石鹸やオーデコロンは現在もなお、当時のレシピのまま同じ製法で作られ続けています。そして今では世界中にその愛好家がいるそうです。日本全国にも14店舗の店があるというので驚きました。
サンタ・マリア・ノベッラの本店、世界最古の薬局の店内です。壁に埋め込まれた戸棚の中に商品が並んでいます。
中世のフィレンツェはメディチ家の隆盛により世界でも類をみない豊かな都市になったと言われています。メディチ家がフィレンツェの文化を花咲かせたと言っても過言ではありません。メディチ家は薬や香料、香辛料などの商売で財をなした一族です。
「Medici(メディチ)」は「Medicine(薬、医療のメディシン)」の語源にもなっているそうです。
現在のオーデコロン(フランス語)の起源もこのサンタ・マリア・ノベッラの「王妃の水」(アックア・ディ・コローニア=イタリア語)が語源だということを知りました。
「文化の香り」と良く聞く言葉ですが、まさにこの香りは文化そのもののような気がしてきました。
2011年10月14日 09:00
国連大学の広場で開催している「ファーマーズ・マーケット」に行って来ました。
「ファーマーズ・マーケット」は生産者が直接消費者に販売できるマーケットです。
青山にあるこのマーケットは土日限定の開催で、売られているものは季節の花やハーブの苗・・・
手作りジャムや味噌などの加工品から手作り酒まで・・・売っています。
この日は、北は北海道の富良野から南は京都まで、かなり広範囲の農家の方々が参加していました。見たことが無いような京野菜や新潟の「きのこ」などがあり、生産地の特色も楽しむことができました。マーケットを歩いていると、新鮮なトマトや生のトーモロコシを試食させてくれるのですが、食べたことが無いほどの美味しさに出会えます。私は子供の頃を思い出し、ついついあれもこれもと買ってしまいました。野菜は「採りたてが美味しい」と言いますから、都会で新鮮さを味わうには「ファーマーズ・マーケット」は素晴らしい機会だと思いました。
新鮮な採りたて野菜などが山ほど並んでいます。
数十年前にバルセロナを旅行した時こんなマーケットを見つけ、野菜の並べ方があまり美しいことに心奪われ、ホワイトアスパラを一抱えも買ってしまったことを思い出しました。
東京ではテントを張った青空市のようなものは、つい数年前までは見かけませんでした。
この「マルシェ(市場)・ジャポン」と言う企画は2009年秋、農林水産省の支援により、全国8都市で始まったそうです。
「現代社会は農家とのつながりを失ってしまった」と気がつき、失われたつながりを再生し「良い農業と食生活を楽しめるように」との理念でこの企画が出発したそうです。
都会に暮らしていると生産者の方との接点は全くありませんから、このような機会が貴重です。「この野菜は生で食べたほうが美味しいよ!」「これはサッと湯を通すだけでいいんだよ」などと教えてもらえたりするので、とても楽しいのです。
国連大学の構内からマーケットを見たところ。
広場にはテーブルや椅子もあり、小さな子供のいる若い家族連れで賑わっていました。
国連大学のビルです。広場に白いテントが長く続いています。
正しくは国際連合大学と言います。国際連合の目的達成のために、共通の課題について研究や人材育成を目的にしているところです。大学院のみが設置されているそうです。
フルーツたっぷりのサングリアがあったので「アルコール入りにして下さい」
と言って作ってもらい、昼間からほろ酔い気分で家に帰りました。
おいしかった!
2011年10月11日 09:00
「天方さんはお酒飲めますか?」と時々聞かれます。
そんな時は迷うことなく「はい、大好きです」とお答えしています。
そういう私も「お酒って美味しいなぁー」と思うようになったのは、会社に復帰してからですから40歳を過ぎた頃からです。
先日妹がイギリスから里帰りした際に、お土産として抱えて来てくれたのが、2種類のお酒でした。
スコッチウイスキーの「ザ・フェイマス・グラウス」です。
このウイスキーは英国王室御用達で本場スコットランドでも売り上げ№1のウイスキーだそうです。これは7年以上熟成したハイランドモルトをたっぷりブレンドしてあります。
ラベルに描かれている鳥は雷鳥です。この雷鳥のことをGROUSE(グラウス)と言いウイスキーの商品名になっています。香りが濃く、まろやかでとても飲みやすいスコッチウイスキーでした。
この大人っぽい形の瓶は、フランス産のリキュール「コアントロー」です。
コアントローは、フランス産のリキュールのひとつです。コアントロー社の創始者、エドアール・コアントローが開発したので、その名がつけられたそうです。
このお酒はオレンジの香りとまろやかな甘さが特徴です。コアントローの製法は他社にない秘密があるようですが、甘い香りにはオレンジの花からの抽出液も利用されているようです。私はオンザロックで飲みましたが、ほんのり優しい甘さで、オレンジの香りが絶妙でした。
同じ夜に、姪がこの左端の梅酒をお土産に持って来てくれました。鳳凰美田(ほうおうびでん)の梅酒です。
「鳳凰美田」は栃木県を代表する小林酒造の銘柄です。小林酒造の創業は明治5年といいますから130年の歴史があります。TVや雑誌の人気ランキングにも良く登場しています。この梅酒もオンザロックで頂きました。上品な甘さと、奥ゆかしい梅の香りが後を引く美味しさでした。
家族で一気にこんなに飲んでしまったのですから・・・。
美味しいお酒を頂くときには「グラスにもこだわりたい!」このグラスはイタリア・トリノの骨董屋さんで見つけたグラスです。
足元がブルーのガラスなので、無色透明なコアントローを注ぐと美しいです。氷とお酒がゆらゆら揺れて、薄いブルー色のコアントローを飲んでいるようです。
コアントローは食後酒として楽しんだら、幸せな気持ちになれるかもしれません。
2011年10月 7日 09:00
先週の日曜日、箱根の温泉に行って来ました。
いつも行く温泉宿に泊まるために、新宿からロマンスカーに乗って終点の箱根湯本で降りました。お昼前だったので駅近くでお蕎麦でも食べようかとお店を探していたら、突然こんな店に出会いました。
何ともレトロな3階建てのビルが突然目の前に現れたのです。
近寄ってみると・・・・。
「ハイカラ中華 日清亭本店」とあります。左側の窓を見ると職人さんが麺を打っています。
この太い竹の端に体を預けて半円状に弧を描くように移動し、麺を打って行きます。
「手打ちの中華麺なんて食べたことがないね」と言って迷わず入店です。
最近は昔風に造り込まれたレトロな店が流行っていますが、この建物はそれとは違い本物です。
中華レストランというよりも、アールデコ調のオシャレなカフェといったインテリアでなんともハイカラです。
この店は大正元年に創業といいますから、いまからちょうど100年前のことです。
創業者が広東省の料理人と出会ったことで、この店が誕生したそうです。今でも昔と変わらない「竹を使った製法で麺を打つ」のが人気を呼び、TVなどにも時々登場しているそうです。
ラーメン、揚げワンタン、ちまきの組み合わせは、この店で一番人気の定食です。
ラーメンのスープは昔懐かしい醤油味です。手打ち麺はツルツルでコシがあり、薄くて少々平たい感じ、機械で作られたしっかりした麺とは全くの別物です。
「そうだ昔食べたラーメンはこんな味だったなぁー」と思い出させるようなラーメンでした。あまり美味しかったので、翌日の帰りにも立ち寄りモヤシそばやサンマーメンもいただきました。
もちろん餃子も・・・。
箱根湯本は乗り換えなしで行けるので、横着な私にとって気軽に出かけられる温泉なのです。つぎはまたハイカラ中華に行って「焼き蕎麦でも食べてみたい!」
2011年10月 4日 09:00
リフォームをして最も満足度が高いのは「キッチンリフォーム」といわれています。
住まいのなかで中心的役割を果たしている場所がキッチンだからなのかもしれません。
多くの人は新築の家を買ったとき「使い勝手の良いキッチンがあれば満足」と言うような軽い受け取り方です。「細かいことは使って見なければ分からない」と言って受け入れているのではないでしょうか。
キッチンも使い続けて15年くらい経過すると徐々に不都合が出てきて、リフォームが必要になってきます。そうなってはじめて「自分にとっての使いやすいキッチンとは」と考えるようなります。
改装前は6畳ほどのクローズドキッチンで、小さなテーブルを置いて食事もしていました。
リフォームの際、間仕切り壁を取りはらい、リビングダイニングと一体にしました。
「キッチンを新しくしたい」と思った瞬間からさまざまな検討が始まります。リフォームの面白さは「自分の理想を追求できる」ところにあります。
「キッチンリフォームをしよう」と思ったら、まず最初に「今までのキッチンのどこが不都合だったのか」と「これからの希望」を両方書き出してみましょう。
書き出すことで自分の考えが整理でき「自分らしいキッチン」とはどんなものなのかを確認できます。満足度の高いキッチンリフォームを実現する近道になります。
キッチンとガス台は壁側に配置しました。キッチンとダイニングテーブルとの間にカウンターを設置しました。
カウンターの横に冷蔵庫置き場を設置するとダイニング側からキッチンが丸見えになりません。この配置は食卓テーブルに座った時キッチンが見えなくなるのでとても落ち着きます。
このキッチンも同じ考え方で作りました。冷蔵庫の後ろに奥行き45センチの食品庫もつけました。
カウンターの下部は三方向から使える収納になっていてとても便利。
圧迫感を失くすため、冷蔵庫置き場の壁を天井まで作らず、1メートル80センチでとめ、背面に作った収納の扉に鏡も貼りました。これでかなり広がり感が出ています。
最近はキッチンをダイニング側に設置する対面式のキッチンが人気です。高齢者から若い方まで「会話をしながらお料理が作れること」に憧れるのかもしれません。
ガス台がオープンスタイルになると、どうしても作業時には煩雑になってしまいます。今日ご紹介した2事例はその両方の問題解決につながる案だと思います。