ダリッチ美術館
2011年7月12日 09:00
ダリッチ美術館はイギリス最古の公共美術館で、1811年に創立されました。
妹はダリッチ・ギャラリーの日本人ハウスガイドをしています。この美術館のことを特に勉強していますから、 絵画を解説してもらうのにぴったりです。この美術館は夏目漱石が訪ねたことがあるというので知られています。
ダリッチ・ギャラリーの正面です。天井のスカイライトが特徴的です。
ダリッチ・ギャラリーの絵画は2人のアートディーラー(ノエル・デサンファンとフランシス・ブルジョワ)の死後、遺言によりダリッチ・カレッジに寄付されました。この2人のディーラーは1790年に、ポーランド王から国の美術発展のために絵画の買い付けを依頼されたそうです。2人は5年もかけて絵画を集めましたが、まもなくポーランドは隣国に占領され依頼主の王は亡命し、2人の手元には大量の絵が残されてしまったそうです。2人の遺言には、これらの絵画は一般の人が見られるように美術館を建ててそこに展示すること、美術館の設計は当時人気だった「ジョン・ソーン」に依頼すること、2人のための霊廟を創ること、が義務付けされていたそうです。ジョンソーンは遺言の通り、美術館を創り、美術館から直接出入りできるよう隣接して霊廟を創りました。
美術館の裏にはこのような霊廟があります。この中には2人のディーラーとデサンファンの妻の3人が葬られています。
この霊廟の写真をよく見てください。上部の四角い塔に縦長の窓がありますが、そこには黄色いガラスが使われていて床に置いてある棺に黄金の光が当たるようになっているそうです。「この人々に栄光あれ」という演出でしょうか。
イギリス名物の赤い電話ボックスの丸い屋根は、この霊廟の一番上の丸い屋根を参考にしたそうです。
知ってみるとロンドンの街の中で見かける、赤い電話ボックスにさえ厳かな気分にさせられます。
現在でもいくつかの美術館のモデルとされています。壁の少しピンクがかった赤い色が印象的です。
天井のスカイライトはこのようになっています。天井からは優しい光が降り注ぎます。
入り口近くにあったこの絵を見て、ご記憶の方がいるかもしれません。
三島由紀夫がこれと同じポーズで写真を撮っていたことがあったと思います。
レンブラントのこの絵はギャラリーで一番の人気者だそうです。日本にも来たことがありますから見たことがある方も多いかもしれません。顔と胸に光があたってまるで本物の少女を見ているようです。光と影、絵の具の厚さや筆のタッチ、時代を反映した絵の具の色使いなど詳しい解説に、夢はまだまだ続きます。






