ダリッチ・ビレッジ
2011年7月 8日 09:00
先月の末、妹に会うためロンドンに行って来ました。
ロンドンの中心から南西方向に8キロほどのところにある、ダリッチに住んでいます。昨年「こんな家に住んでみたい・その③」で紹介した家です。せっかくダリッチに来たのだから「ダリッチ美術館に行って見たい」と頼み案内してもらいました。
妹はロンドンの公式ガイドです。この「ブルーバッチ」をつけていれば
大英博物館やナショナル・ギャラリーなど、どこにでも案内してもらえます。
彼女の住んでいるところは小高い丘の上の住宅地です。ダリッチ美術館へは歩いて20分くらいだというので歩いて向かいました。その日は気持ちよく晴れて空は青く、風は爽やかです。
この広い公園を20分ほど歩いて横切ります。子供のための遊具も広い敷地内に点在していました。空の色にもご注目!
着いたところにダリッチ・カレッジの門番小屋がありました。「どうです・・・この美しさ」チューダー様式です。
破風や窓枠の薄いブルーが洗練されています。私も「門番になりたぁーい!」
公園を含む広大な敷地は「エドワード・アレイン」という役者の寄付によるものです。
彼は約400年前シェークスピアの時代に活躍した有名な役者です。
左側の銅像がエドワード・アレインです。シェークスピアを演じているところかも・・・。
エドワード・アレインはダリッチの荘園を5千ポンドで買い、「12人の貧しい子供達のための学校」(ダリッチ・カレッジ)と「12人の貧しい人のための老人ホーム」とチャペルを作りました。子供のいないアレインは全ての財産をこのカレッジに残したそうです。
チャペルにアレインと妻が眠っています。ブルーの床に見える四角い盤がお墓です。
お墓の上を歩いてもいいのですが、私にはわずかな抵抗がありました。
チャペルの椅子の両端には、オークのみごとな木彫りの天使がつけられています。
教会に使われている木は、すべてオーク材でした。
ダリッチ・カレッジです。現在は1600人の学生がいる有名校です。
見学の目的だったダリッチ美術館は、カレッジが出来てから約200年後に寄贈されたものです。ダリッチの大部分は現在でもカレッジの土地だそうです。老人ホーム、教会そして後にできた美術館がカレッジの施設として残されています。この周辺はダリッチ・ビレッジと呼ばれていて、夏目漱石も賞賛したと言われるとても美しいところです。「エドアード・アレイン」が居なかったら、ここにイギリス最古の美術館が建てられたかどうかは分かりません。美術館ができた由来を聞き、歴史のなかに連れて行ってもらったような気持ちになり、夢を見ているようでした。






