2011年3月29日 09:00
我が家のベランダにも春がやってきました。
11年前に横浜から引っ越して来た時、庭に咲いていたクリスマスローズを鉢に植え替えて持ってきました。それから11年間このクリスマスローズは毎年3月になると咲き続けています。
まだ寒い3月の初め、葉っぱの下から目を覚ましたように顔を出しました。
この写真をみてみなさんが花だと思っているのは、実は「がく」だそうです。本来の花は退化して蜜菅となっていて、目立たなくなっています。花びらが散るということが無いので、鑑賞期間はとても長いです。
「がく」が花びらのような形をして顔を出したときは薄緑色で、茎が伸びるにつれて白い色になります。
別名「冬の貴婦人」とも呼ばれていますが、なんとなくそんな雰囲気が・・・。
白い色の花(がく)が枯れずに長い間咲いていますが、最後には白い花が緑色に変化します。緑から生まれて白に変化し、最後はまた緑に返るというのが花ではない証拠なのでしょうか。なぜ「がく」が花のような形状になったのか興味がありますがこれは謎です。
クリスマスローズはその多くがヨーロッパに自生しているそうです。「クリスマスローズ」という呼び名はイギリスでクリスマスの時期に開花するとして、この名がつけられたそうです。
紫色のクリスマスローズです。こんな可憐な花を「がく」と呼ばなければいけないのは残念です。
春です!
ベランダの隅にこんなかわいい花も咲き始めました。
狭いベランダなのですが、こうして春を感じさせてくれる花たちに会えるのは嬉しいことです。クリスマスローズの茎がしっかり伸びてきたころ花全部を一度に切り取って、大きめのガラスの花瓶に挿します。清楚ながら華やかでオシャレです。
花瓶を替えたら不思議なことに和室にもよく似合うのでお試しを。
私は花瓶を大小いくつか持っています。その時々、ベランダに咲く花を飾っています。
花は一輪だけでも、そこにある空気を生き生きさせてくれるから不思議です。
2011年3月25日 09:00
表参道の交差点に突然こんな真っ黒な壁が出現。「あらっ、昨日まではモザイク壁画だったのに、このビルも解体するのかしら」とビルを見上げてまたびっくり。
ビルの上に本物の車がのっています・・・雪の斜面に辛うじてとまっています。
ご存知の方がいるかもしれませんが、このビルは表参道のシンボル的存在で、100年前から営業している「山陽堂書店」です。このビルの壁面には「週間新潮」の表紙絵で有名な谷口六郎さんの絵を元に、モザイクタイルの壁画があります。
ビルに近づくにつれ、その様子が分かってきました。
車に照明を当てているし「登頂成功!」と書いてあるので「そうか、これは車の広告宣伝なのだ!」と。
私はこのタイルの壁画が好きで、いつもホッとさせられていました。
「ついにお別れの時がきたのか」と一瞬ドキリとしましたが、すぐにそうではないと気づき「すごいことを考えつく人がいるものだ」と関心してしまい、黒い壁の写真を「パチリ」。
ビルの上の車はみなさんもご存知の「MINI・COOPER」です。4ドア&4DWモデルの新型車だそうです。
街も、山も、一気に制覇!
Mt.OMOTESANDO登頂成功!
信号を渡ったところで手渡されたチラシに書いてあったコピーです。
このコピーを見て、実はとても感動しました。
ビルの屋上に乗せた車とこの短い文章で、車の特徴を充分に説明し尽くしているように思えたからです。
発想の自由さはどの分野であっても楽しく、心を浮き立たせてくれるものなのですね。
後日この広告が終了したら、50年前に作られたモザイクタイルの壁画もご紹介します。
2011年3月22日 09:00
先日、六本木ヒルズのシネマに「英国王のスピーチ」という映画を観に行ってきました。
「英国王のスピーチ」は今年のアカデミー賞4部門を受賞した作品です。
私は子供のころから映画が好きで、小樽(実家は北海道の田舎なので)まで1時間も電車に乗って観に行っていました。映画を観た後は夢見る少女になって、ヨーロッパ、アメリカなど美しい国々に憧れていました。
大人になってからも気になる映画があると家族を誘ったり、時には一人でも観に行っています。このたびは若い友人夫婦を「映画を観に行かない?」と誘ってみました。
姪がインターネットで席予約をしてくれたお陰でかなり混雑しているにもかかわらず中央の席に4人並んで鑑賞することができました。昔のようにチケット売り場に並ばなくても席の予約ができるのですから便利になりました。
「英国王のスピーチ」はイギリス王ジョージ6世の史実を元にした映画です。映画ですから史実を多少誇張したストーリーになっているようですが、オーストラリア出身の言語聴覚士ライオネル・ローグの治療記録をもとに脚本化されたそうです。
映画は観る人によって楽しみ方はいろいろあると思います。もちろんストーリーに魅力があることもそうですし、映像の美しさや迫力など楽しみ方はさまざまです。この映画は映像の美しさもさることながら、イギリス王と民間人治療士が対等な立場で関係を築き上げて行くという、魅力にあふれた作品でした。
映画を観た後4人で近くのレストランで食事をしました。22時は過ぎていたと思います。
例によって夢のなかにいるような気持ちで、楽しい会話をしながら食事を楽しみました。
別れ際に友人のご主人が「これプレゼントです」と言って渡して下さったのがこのパッケージです。
「LE CHOCOLAT DE H(店名:ル ショコラ ドウ アッシュ)」の素敵なパッケージです。
この箱を開くときは、ちょっとドキドキしました。
有名パティシエ 辻口博啓(つじぐち・ひろのぶ)氏の六本木店のみで売っているチョコレートです。
この赤いハートのチョコはとんでもなく美味しかったです。表現がおかしい感想をお許しください。
私と姪は家に帰り、深夜なのに「こんな素敵なプレゼントができる男性にはあまりお会いしたことないわね」と話しながら夢心地でショコラをいただきました。
2011年3月16日 09:00
東北地方太平洋沖地震により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに
被災された皆様、そのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。
3月11日14時46分、経験したことがないような大きな地震を体験しました。
そのとき東北・三陸沖を震源とする巨大地震が起きました。
地震の翌日、3月12日の朝刊です。
この時点ではマグニチュード8.8という発表でしたが、後にマグニチュード9と改められました。
私はそのとき、27階建てのビルの13階で仕事をしていました。最初の衝撃は比較的緩やかに感じて「小さい地震かも・・・」と思っていると、だんだん激しくなってきました。
「高層ビルは揺れるもの」と思い込んでいた私も、異常な揺れに不安が走りました。
ついに、つかまらずに立っていることができなくなりドアノブに捕まりながら「皆様、このビルは安全だと聞いていますから、落ち着いてください!」と叫んでいました。
M8.8時点での各地の震度で、これを見ると東京は震度5強です。
この地震の被害はニュースなどでご存知のとおりです。その夜、都心の電車は全て止まり、道路は大渋滞となり混乱に陥りました。私は家に帰る手段がなくなり、仕事先のオフィスビルに泊まりました。
会社で保存していた災害備蓄用のパンです。オレンジ味でおいしいパンでした。
名前は「生命のパン・あんしん」です。
首都圏の交通機関がマヒ状態になり、主要駅周辺では「帰宅困難者」であふれかえりました。都心からは多くの方が歩いて帰路についたそうです。
朝5時頃、東京湾の地平線から昇る太陽を身の引き締まる思いで眺めました。
テレビ情報では、日本人が今までに経験したことがない大災害に遭遇して、人々はなす術を失っているように見えます。 いまこそ日本中の人々、身の周りの人々が力を合わせ「たすけあいの精神」でこの苦難を乗り越えてほしいと願っています。
そして被災した全ての人々のうえに、分け隔てなく陽が昇ることを心から祈っています。
2011年3月11日 09:00
先日の土曜日、あまりに天気が良いので青山墓地を散歩してみました。
墓地の入り口付近に梅の木が2~3本あります。青山墓地と言えば桜がみごとで、シーズンには花のトンネルができます。毎年桜が咲く少し前に、この梅の花が桜かと思わせるような色合いで咲いてくれるので楽しみにしていました。
向こうの方にはミッドタウンの高いビルが見えます。左側に小さな梅の木がチラリと見え、日差しも気持ちよいです。
私は「青山墓地には梅の木は無い」と思っていましたから、長い間この花を早咲きの桜だと思っていました。この花が咲くと「桜の季節がやってきた」と嬉しくなっていました。
この日も「早咲きの桜が咲いた」と思って眺めていたら、散歩に来ていた人達が「梅の花は香りがいいのよね~」と話していました。恥ずかしいことに、その話を聞くまで私は梅の木を桜と勘違いしていました。
八重の花びらが愛らしい。青い空と梅の花の組み合わせが美しい。
私達が等級を表すのに日頃使っている「松・竹・梅」という言葉があります。ふと思い立ち意味を調べて見ました。
松・竹・梅は中国から日本に伝えられた言葉だそうです。
「松」は寒い冬にも落葉せず、断崖絶壁にも根を張ることから忍耐強く真心を尽くす人という意味。「竹」は節を持った人で正直な人を表すそうです。「梅」は寒い冬に咲くことから、厳しい状況でも笑顔を絶やさない人という意味だそうです。中国ではこれを「歳寒三友(さいかんさんゆう)」というのだそうです。三友とは友としてふさわしい「正直な人、忠実な人、笑顔を絶やさない人」を表しているそうです。このことを知って等級に当てはめてみても、いまひとつふさわしい言葉かどうかは分かりません。
梅の花は近づいて見てほしい花です。眺めているとついニッコリしてしまいます。
近くにある木の根元には、暖かい日差しを受けて若葉が春をつげています。
私は田舎育ちのせいか、こんな眺めが大好きです。大きな木の後ろから妖精が飛び出してきそうです。
足元をふと見ると「若草達」もここぞとばかりに生き生きとしています。
こんなとき、四季のある日本に生まれてきて良かったと思える瞬間です。
2011年3月 8日 09:00
キッチンリフォームは人々の夢です。
昔の戸建住宅のキッチンは住宅の中でも北側にあり、寒くて暗いというのが定番でした。
そんな時代では辛抱強い日本女性が「台所はこんなもの」と不便も不自由も受け入れてきました。私は1軒でも多くのキッチンを快適な場所にしてみたいと思いながら、リフォームの仕事をしてきました。
最近では「キッチンを使う人は女性」という考え方は薄れてきて、男性も自由にキッチンで料理を楽しむようになりました。
キッチンは木彫の扉で、まるで高級家具のようです。吊り戸棚下の扉は野菜を保存する収納です。
通風を考え底板にスリットを設けてあります。洗剤などもしまってあります。
今回ご紹介する事例は戸建住宅のキッチンです。リフォーム前は北側のため暗くて寒い部屋でした。リフォームのご希望としては「ダイニングとは別の部屋にしたいけど、テーブルとの連携も良くしたい」折角リフォームするのだから「明るく暖かい部屋にしたい」し「収納もたっぷり欲しい」というものでした。
間取りは変更せずキッチンは既存の位置に再取り付けです。ただ大きく変えたのはダイニングとの連携です。ダイニングとの間にサービスカウンター兼収納を造り付け、大きな開口(両引き込み戸)を設けました。キッチン側では食器戸棚兼サービスカウンターとなりダイニング側からはリビングボードの役割を果たしています。キッチンは天井までの縦長の窓を設けることで格段に明るくなり、床暖房を入れたので暖かくなりました。
キッチンの引き込み戸を閉めるとこんな感じです。実は右側の扉は上半分の大きさです。
「マジックのようだ」とお客様に言われましたが、ハンガーレールでカウンター上の空間を仕切っています。キッチンとダイニングの間のサービスカウンターはおすすめです。ダイニング側からはキッチンが丸見えにならないのでテーブルが落ち着きますし、キッチン側からは配膳などの作業カウンターとして大変便利です。
ダイニングテーブルと椅子はカンディーハウスで、ペンダントはルイスポールセンのPHランプです。
このお宅のように大掛かりに間取りを変えなくても、不自由は改善することができます。それがリフォームの魅力でもあります。
2011年3月 4日 09:00
数年前にリフォームをしていただいたお客様に「天方さん、ホトトギスいる?」と訪ねられました。「小鳥はちょっと・・・」と答えると「いやいや鳥のホトトギスではなく植物ですよ」と言われました。
植物ならば興味があるので「是非いただきたいです」と頂戴してきました。植木鉢に小分けにされた花をよく見ると「あらこれは・・・どこかで見たことがある」と思い出しました。
ホトトギスの花です。我が家のベランダで何年も生き生き咲いています。
淡い紫色に奥ゆかしさを感じます。花は上向きに咲くのが特徴のようです。
「ホトトギス」と聞けば小鳥を思い浮かべる人が多いと思いますが、植物にもホトトギスと呼ばれる野草があります。この名前は花びらの紫色の斑紋がホトトギス(小鳥)の胸の斑紋と似ていることからつけられたと言われています。
花びらの上の方は薄紫色で内側には斑紋が見えます
ホトトギスの花の種類は多く、東南アジアには19もの種類がありそのうちの10種類が日本固有種だそうです。どうりで和風建築に似合う花だと納得です。
植木鉢で咲いている花をみても「地味な花だなー」としか思えませんが、一輪挿しに挿すと花の魅力は驚くほど際立ちます。控えめな花なのに粋で、その姿が上品なため和の美しさを表現しているように思えます。
ホトトギスは茶花(ちゃばな)としても愛されています。私がこの花に最初に出会ったのも「お茶室の床の間」でした。
備前焼きの皿にホトトギスの1輪がよく似合います。つぼみですが楚々とした美しさがあります。
この花のように花器に入れてはじめてその美しさに気づくという花は他にもあります。
私達は道端に咲いている小さい野の花を、何気なく見過ごしているかもしれません。
時には足元に目をやり「おやっ」と思って立ち止まってみてください。今まで気づかなかった世界に出会えるかもしれません。
2011年3月 1日 09:00
影といえば、夜道を歩いていて自分の影に驚いた経験はどなたにもあると思います。私は田舎育ちだったので、夜道を歩いていて自分の影が長くなったり短くなったり、走って逃げても追いかけられたり、いろいろな思い出があります。
東京で暮らすようになってからは、そんな影のことはすっかり忘れていました。大人になったせいなのか、東京では暗い夜道が少ないせいなのかとにかく忘れていました。
影絵といえばこんな遊びをしたことはありませんか。子供の頃にはいろんな形を映して遊んだものです。
影絵を作って遊ぶには真っ白な障子がうってつけの場所で、姉妹と競争するようにして遊んだことを思い出します。
そんなワクワクした気持ちも大人になって、いつのまにか忘れていました。ところが先日あるレストランで、デザートがこんな豪華な器に入って出てきたのです。
波を打った装飾ガラスの器に、品よく入ったデザート。
デザートが目の前に置かれた瞬間は華やかな器に驚き「まぁーステキな・・・!」と思いきや、実は台座部分は影でした。
お店の演出だったのかどうかは分かりませんが、この美しさに驚いて「思わずパチリ!」
テーブル用の照明がちょうど真上にあったから、こんな綺麗な影が出来たのだと思います。この日はサプライズの演出をしてもらったようで、食事の席が楽しいものになりました。
先日我が家のベランダに面したガラス窓に、こんな美しい影絵を発見しました。
我が家のリビングは東向きで、11時頃まで朝日が入り込みます。ふとベランダに目をやると墨絵のような葉っぱがゆらゆらしていました。上の方には赤くなった葉がわずかに見えます。冬のガラス越しに見える、水墨画のような眺めに思わず感動してしまいました。
影を映しだしていた木がこれです。赤い葉もほとんど散ってしまい、残すところあとわずかです。
朝の忙しい時間でしたが、ガラスに映った木の葉にしばらく見とれてしまいました。