ポエングとラベンダーという椅子
2010年8月20日 09:00
日本ではいま北欧ブームのようです。
2006年に家具と生活関連用品を扱うスウェーデンの会社、「IKEA/イケア」が船橋、神奈川、神戸に大型店を開店したことにもあるようです。イケアの創業は60年前でデザインと機能性を重視した手頃な価格の家具として、世界中で有名になりました。
ここでご紹介するポエングは、1975年に日本人デザイナーの中村昇氏がデザインしたものです。
ポエングは当初、詩を意味する「ポエム」と名付けていたのですが、クッション表面に絞り留めの技法を使っていたため、後にスウェーデン語でポイントを意味する「ポエング」の名に変わったようです。この椅子の素晴らしさはデザイン性と成型合板による剛性と快適性です。クッションカバーは取り外して洗濯機で洗えるのが人気でもあります。この着せ替えの発想の原点は「日本の社長椅子によくあるホワイトカバーだった」というのは可笑しいエピソードです。以来、ポエングは30年間、世界のベストセラーになっています。あの有名な椅子が日本人によるデザインだったとは驚きでした。
実は驚いたことがもうひとつありました。私が「すわり心地ナンバーワンの椅子」としてお客様に20年来、おすすめしてきたダイニングチェアーがあります。
カンディハウスのラベンダーという椅子です。座ると包み込まれるようなホールド感があり、長時間座っていても疲れません。すわり心地の良い椅子を探している方にはぜひ体験して欲しい椅子です。この椅子も中村昇氏のデザインによるものだったのです。
イケアのデザイナーを辞めて日本に帰って来てからの作品です。今ではこの椅子もカンディハウスのロングセラー商品となっています。
こころ惹かれている椅子が2脚とも同じデザイナーによるものだったことを知ったのはつい最近のことです。見た目の美しさと、座り心地の良さは両立可能だということを実感した出来事でした。






