住まいに関すること、インテリアのこと、日常のことなど・・・。わたくし、リフォームデザイン研究所長 天方が、素敵な暮らしのヒントをブログでご紹介いたします。是非、 ご覧ください。

2010年8月

日本建築の手法 その1

2010年8月31日 09:00

表参道交差点のほぼ近く、一筋入ったところに信濃善光寺の別院があります。散歩の帰りによく立ち寄ってお参りをします。お寺の敷地は、近隣住人にとって青山通りから裏道への抜け道としても利用されています。お墓の横を通り抜けるのですから、私道を無断で利用していることになります。

 

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このお寺は数年前に大掛かりな改修工事が行われ、今日ご紹介する庫裏(僧侶の居住する場所)も建替えになりました。たしか施工は清水建設だったと記憶しています。この庫裏の横を無断で通り、オープンカフェに行ったりするのですから実にバチ当たりなことです。

 

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日本建築には千本格子がよく使われます。この庫裏の面格子にも千本格子が使われています。

勝手口の木製扉と繊細な面格子の奥ゆかしい美しさに魅了されます。その先の庭には建仁寺垣が連なり、つい「本物っていいなー」と見入ってしまいます。最近は建仁寺というとプラスチック製のものが多く、めったに本物の竹に出会うことは無くなっているからでしょうか。

軒裏も泥除け福木も木製で出来ている建物を、都心で見ることは出来なくなっています。

    

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AOYAMA Francfranc見学

2010年8月27日 09:00

最近、青山通りにフランフラン青山店が開店しました。全国に113店舗展開しているインテリア、雑貨のショップです。

 

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フランフランのコンセプトは「カジュアルスタイリッシュ」で、都市型ライフスタイルを提案しています。「都市型ライフスタイルって、どんなスタイルなのだろう」と勉強のため見学してきました。

 

フランフランは創業当時、ヨーロッパ、インド、東南アジアなどから、比較的お手頃価格な商品を輸入していたそうです。かなり前から原宿にも店があり、おしゃれで新鮮な品揃えで若者に人気の店でした。

今回、開店した青山店は「URBAN CASUAL」というコンセプトで、都会暮らしをする大人のカジュアルアイテムを揃えています。ターゲットは「マインドエイジ25歳」と謳い「25歳の気持ちをもっている方ならご来店ください」と年齢ではなく気持ちが大事ということのようです。

 

このようにターゲットを絞ることによって提案商品が鮮明で、買い物客にとって生活のイメージがしやすいのではと思いました。

私が訪れた日は、狙い通りヤングファミリー層が多かったです。「そうか、若い人達はデザイン性の高いキッチン用品を使い、スタイリッシュなインテリアで暮らしたいのか」と納得。オシャレなインテリアの住まいで暮らしたいと思っている人が増えているのは、とてもよいことです。

 

 

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フランフランは外国資本の会社と思ってしまいますが、正真正銘の一部上場の日本企業です。設立は20年前で、福井県にて起業された会社と言うから驚きです。店を訪れて感じたことは、とにかく「楽しくてワクワクする」という感覚です。私でもそう思うのですから、若い人達はさぞかしでしょう。商品群のカラー展開はみごとで、陳列方法もダイナミックで洗練されています。建物はLAにある飛行機の格納庫をイメージして建てられ、まるで「ここはアメリカ?」と思わせます。 

  

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動物のぬいぐるみ(クリーチャーヴァレー)コーナーもありました。これは子供用ではなく、あくまでもインテリア用品です。

ユニークな収納

2010年8月24日 09:00

先日、新宿のオペラシティーにあるmanone/マノーネというシステム収納のショールームに行ってきました。 収納する物や使い勝手にあわせ、モジュール化された材料で造る収納です。玄関やリビングの他、どんな部屋にも対応できます。

マノーネのコンセプトどこでもどんなものでも「しまいこむ」ということだそうです。数多くの扉材と100種類に及ぶ取っ手の中から組み合わせを選ぶことができます。豊富にあるパーツの追加や変更も自由で、ユーザー自身が工具を使って対応することも可能です。

 

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今日ここでご紹介するのは、マノーネのショールームに展示があったユニークなリビング収納です。アクアリビングと言う名前がついています。

 

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リビング収納の両サイドに、熱帯魚の水槽が組み込まれています。リビングのソファーに座ると、丁度目の高さに水槽がくるように配置してありました。「いったいどう言う仕組みになっているのか」と扉を開けてみると、照明つきの水槽が組み込んであるだけです。「なんだ、特別な工夫と言うわけでもないのだ」と思ったけれど、熱帯魚の水槽をリビングの中央に持ってきて、しかも絵画のように扱っていることが新鮮でした。熱帯魚のメンテナンスは水槽の販売会社が引き受けてくれるので手間いらずです。

 

 

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この考え方から発展させてゆくと、いろんなことが出来そうです。家族旅行の思いでの写真や、遠くに住んでいる孫の写真などをデジタルフォトフレームに入れて、収納の一部に組み込むことも出来ます。

 

疲れて帰って来た時、リビングにこんな収納があったら、間違いなく癒されますね。

 

ポエングとラベンダーという椅子

2010年8月20日 09:00

日本ではいま北欧ブームのようです。

2006年に家具と生活関連用品を扱うスウェーデンの会社、「IKEA/イケア」が船橋、神奈川、神戸に大型店を開店したことにもあるようです。イケアの創業は60年前でデザインと機能性を重視した手頃な価格の家具として、世界中で有名になりました。

ここでご紹介するポエングは、1975年に日本人デザイナーの中村昇氏デザインしたものです。

 

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ポエングは当初、詩を意味する「ポエム」と名付けていたのですが、クッション表面に絞り留めの技法を使っていたため、後にスウェーデン語でポイントを意味する「ポエング」の名に変わったようです。この椅子の素晴らしさはデザイン性と成型合板による剛性と快適性です。クッションカバーは取り外して洗濯機で洗えるのが人気でもあります。この着せ替えの発想の原点は「日本の社長椅子によくあるホワイトカバーだった」というのは可笑しいエピソードです。以来、ポエングは30年間、世界のベストセラーになっています。あの有名な椅子が日本人によるデザインだったとは驚きでした。

 

実は驚いたことがもうひとつありました。私が「すわり心地ナンバーワンの椅子」としてお客様に20年来、おすすめしてきたダイニングチェアーがあります。

カンディハウスラベンダーという椅子です。座ると包み込まれるようなホールド感があり、長時間座っていても疲れません。すわり心地の良い椅子を探している方にはぜひ体験して欲しい椅子です。この椅子も中村昇氏のデザインによるものだったのです。

イケアのデザイナーを辞めて日本に帰って来てからの作品です。今ではこの椅子もカンディハウスのロングセラー商品となっています。

 

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こころ惹かれている椅子が2脚とも同じデザイナーによるものだったことを知ったのはつい最近のことです。見た目の美しさと、座り心地の良さは両立可能だということを実感した出来事でした。

掃除機ロボット「ルンバ」

2010年8月17日 09:00

私の若い友人がご主人に「誕生日プレゼントは何が欲しい?」と聞かれ、掃除機ロボットのルンバをお願いしたそうです。今まで誕生日には「何となく身につけるもの」をいただいていたし、家事の手抜きのような気がして、多少の抵抗があったそうです。ところがルンバを使うようになって、今までいただいたプレゼントの中でも「最高の贈り物」だったと気がついたそうです。

 

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実は我が家でもアイロボット社のルンバを使っています。自分で動いて部屋の隅々まで掃除をする機械です。センター敷きのような厚手のカーペットも乗り越え、ソファーやベッドの下までくまなく掃除をしてくれます。階段や玄関のように段差があるところではセンサーによって、方向転換をして落下はしません。驚いたことに、掃除が終わったら勝手に元の充電位置に戻って再充電を始める優れものです。出かける前にスイッチを入れておくと、帰って来たら家の中は掃除が終わっていて、スッキリです。

それを見るにつけ、けな気でついつい「あなたはエライ!」と話しかけたくなるほどです。

ルンバは機械でありながら、まるで意志があるような動きをするので、小さな子供がいるお宅ではひどく怖がって泣くので、掃除が出来なくて困っています。

 

ルンバはアイロボット社(アメリカのロボット創造企業)の中でも人気の商品で、世界40カ国以上で使われています。ロボットが私達の生活を豊かにしてくれることを証明している商品だと思います。

 

私は、つねづね女性を家事から解放するためには「洗濯機+乾燥機、食器洗い機、掃除機」の高機能性は欠かせないと思っていましたから、この掃除機はすごく気に入っています。

 

自動掃除機ロボットルンバ:http://www.irobot-jp.com/

 

大好きなレストラン その①

2010年8月13日 09:00

人は「豊かに生きる」うえで衣食住がとても大切です。私は住まいのことを仕事にしていますが、食についても感心があります。ただ「食べることが好きだ」というだけでなく、食事をする環境が大切だと思っていますから、おしゃれなレストランを探して訪ね歩くのが大好きです。

 

「環境が食事に影響を与える」という良い例が「波の音を聞きながら、あるいは緑を眺めながらのオープンテラスで食事をする」と美味しく感じるように、人の味覚は環境に影響を受けます。食事をする場所の演出がいかに大切かご理解いただけますでしょうか。であれば家庭ではダイニングルームの快適さが大切であり、レストランであれば店のインテリアが味に影響を与えているはずです。

 

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ここは、南青山の根津美術館の向かいにあるこじんまりしたイタリア料理店です。店が根津の森に面しているので三方向の窓から緑が見えます。この店のインテリアはシンプルで、木部はタモ材の素地仕上げです。あとは白い布のカーテンが三方向の開口部全体を覆っています。カラーポイントになっているのは椅子の張り地とグラスの色です。まるで郊外にある、どこかのお宅におじゃましたような印象です。

 

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お料理は、とにかく野菜がおいしいので驚きます。季節感あふれる日本の野菜を見事な料理の業で仕上げてあります。「野菜の料理に感動した」というのは完全に個人的な好みになってしまいますが、とにかくその繊細な味のとりこになりました。 

 

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ここで楽しめるのは、お料理の味はもちろんのこと「お皿と盛り付けの美しさ」そしてデザートまでの「次に出てくるのはどんなお料理だろう」とワクワクする期待感です。ウニのパスタも絶品です。店の名前は「リストランテFRICK」といいます。

 

リストランテ FRICK:http://www.frick2008.com/

 

国立新美術館での楽しみ

2010年8月10日 09:00

国立新美術館で「オルセー美術館展2010」と、書道の「毎日賞受賞作品展」を見てきました。猛暑のなか絵画展には長蛇の列が出来ていました。オルセー美術館の修復工事のお陰なのですが、これだけの絵画を日本で一度に楽しむことができたのは幸運なことでした。

 

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絵画展では夏休みと言うこともあって、小学生の子供達もチラホラ。ゴッホの絵の前でおばあちゃんが孫に「この絵の意味、分かるの?」と聞いていました。私にはその少年が「おばあちゃん、早くこの人混みから出ようよ」と言いたい顔に見えましたが、微笑ましいシーンでした。

 

 

CIMG0692.JPG国立新美術館は国内最大級の展示スペース(14,000㎡)を持っています。コレクションを持たない美術館として展示内容に自由度があり、新しいタイプの美術館として話題です。建物は黒川紀章氏の設計によるもので、完成当時はそのファサードのユニークさで話題になりました。またこの建物の魅力は建物内部にもあります。ガラスの外壁は横に縦にカーブしていて、まるで自分が海に潜ったような錯覚を起こします。

 

CIMG0781.JPGガラスの壁にそって大ホールがあるのですが、そこに大きな岩のような塊が二つ建っています。その上部が空中レストランとカフェになっています。

  

 

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これは3Fの空中レストラン「ブラッスリーポール・ボキューズミュゼ」です。パリの三ツ星レストラン「ポール・ボギューズ」のフランス料理をお手頃価格で楽しめます。このほかに3つのカフェがあり、お茶や食事をいただくことができます。驚いたことに、国立新美術館内のレストランとカフェでは、展示内容に合わせてメニューが企画されていました。例えば、スーラーの代表作である波止場の様子をイメージした前菜、ロートレックの大好物の「白いんげん豆の煮込み料理」やモネの有名な睡蓮をイメージしたじゃがいも料理、ゴッホの「星降る夜、アルル」をイメージしたデザートなどが用意されています。絵画を楽しんだあとお食事をいただきながら、その余韻を味わうなんてすばらしく素敵なことです。

      

洗面所のリフォーム

2010年8月 6日 09:00

最近の日本では洗面所をサニタリーとよんで、オシャレでモダンな雰囲気の表現だとする傾向があります。でも何となく違和感があり、調べてみました。サニタリーを辞書で調べると「衛生的な」という意味です。とすると、洗面所をサニタリーとよぶようになったのは「洗濯をする場所」だからなのでしょうか。いつ頃から、どんな意味で使われ始めたのか知りたいところです。

 

西洋では洗面所と浴室とトイレが一室になっている例が多く、バスルームとよばれています。日本では洗面所に洗濯機が置かれ、浴室、トイレとは別に一部屋として独立しています。それは日本人の入浴方法の違いで、洗面所を脱衣室として使い、すぐ洗濯できるところからきているからだと思われます。

 

私も今まで、多くの洗面所をリフォームしてきました。お客様のご不満としては、狭い、ゴチャゴチャしている、収納が少ない、と言ったことが上げられています。限られたスペースで、洗面所全体を広げることが出来ない場合、すっきりとした、オシャレな洗面所にすることが、ご満足いただけるポイントになります。

 

特に洗面所はドレッサールームとしても使われることが多く、気持ちの良さが望まれるところです。そんななかで洗濯機の置き場所ではいつも悩むところです。可能な限り洗濯機は扉をつけて見えない場所に置くよう工夫をしています。

 

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この事例は、床を白の300角タイルにし、壁を淡い黄色に塗装しました。

塗装は色数の豊富なポーターズペイントを採用。レトロな雰囲気にするため、カウンターには白のモザイクタイルを貼り、フイリップ・スタルクのオーバーカウンターシンクにしました。清潔感のある爽やかな仕上がりになっていると思います。

 

 

盆踊り

2010年8月 3日 09:00

ここ青山で今年も「納涼盆踊り大会」が行われました。表参道交差点からほど近くの善光寺別院の境内です。周囲の建物には世界中のブランドが軒を連ねています。「謝恩納涼盆踊り大会」の案内提灯はそんなことをものともせず「ここは日本です」と言っているように堂々として見えました。

 

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日曜日という事もあって境内は子供連れの家族で大賑わいでした。お決まりの屋台(風船、焼きソバ、たこ焼きなど)も数店でていましたが、商店会の皆さんが運営しているため他ではみられないアットホームな雰囲気でした。

 

日も沈み、いよいよ盆踊りが始まりました。境内の広場中央には、やぐらが立ち、生太鼓の音が威勢良く響き渡ります。浴衣を着た老若男女が大勢踊り始めたのですが、その中には外国の方の踊り手が目立っていました。しかも「河内音頭」や「ソーラン節」をかなり上手に踊っていましたから、ひょっとしたら盆踊りの常連かもしれません。

 

 

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盆踊りは500年ほどの歴史をもつ、日本の代表的な民族芸能です。さかのぼれば仏教の「念仏踊り」が形を変え、現在まで残ったもののようです。盆踊りは大衆芸能に形を変え残ったため、文字による記録は少ないようです。大正時代は大衆娯楽ブームだったらしく、盆踊りの興隆期だったそうです。戦争によって一時期中断したものの、戦後娯楽のない時代には戦没者の慰霊のためにと言うこともあって盛んになったと聞きます。

 

私の幼い頃は、盆踊りといえば、村をあげての年に一度の楽しみでした。大人から子供まで、全員が浴衣を着て夜遅くまで踊っていた記憶があります。子供ながらにワクワクしたものです。現代でも地方に行くと盆踊りを支える地域のコミュニティーが多く残っていて、ユニークな踊りが受け継がれています。そんな盆踊りめぐりの旅をしても楽しいかもしれません。

 

 

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Profileプロフィール

天方 幸子 天方 幸子(あまかた さちこ)
一級建築士
東京ガスリモデリング
リフォームデザイン研究所所長


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